節分

節分といえば何が思い浮かびますか?
この時期になると当たり前のようにスーパーに並ぶ豆まきセットや恵方巻などの「節分商品」ですが、いったい節分って何なのでしょう?

子供の時から節分の夜には当たり前のように豆まきをしてきましたが、そもそもなんで豆をまくのでしょう?

知ってるようで知らない節分の謎を簡単に分かりやすくご紹介します。

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節分の由来と意味

節分の意味

節分と言う字は季節を分けると書きますが、その字の通り各季節の始まりの日の前日のことを指します。

立春・立夏・立秋・立冬なんて言葉を聞いたことはありませんか?

私たちはふだん気温や天候で季節を判断したり感じることが多いと思います。

残暑が厳しいと「10月なのにまだまだ暑いなぁ…まだ秋はこないのかなぁ」と思いますし、逆に「今年は秋が来るのが早いなぁ」なんて感じることもありますよね?

 
私たちが今使っている1年のカレンダーは世界共通のもの。しかし、四季がある日本や中国ではカレンダーだけではなにかと不便なことがあります。

そこで「季節を決めるための目安」として太陽の動きをもとにした二十四節気というものが中国で生まれました。

1年を24の期間に区切り、大きな節目に立春・立夏・立秋・立冬とそれぞれの季節の始まりを設け、その前日を「」としたのです。

節分というのはもともとは1年に4回あったものだったんですね。
しかし、四季において冬から春へと変わる立春は節分の中でも特に大事なものだったので、この春の節分だけが残ったと言われています。

節分の由来

また、中国では「季節の変わり目には邪気が入り込む」と考えられていて、節分には「追儺(ついな)」と言われる鬼を払う儀式が行われていました。

二十四節気とこのような文化は遣唐使を通じて日本にも伝わり、災害や疫病を追い払う宮廷の行事として根付いていきます。

平安時代の節分の行事は、右手にほこ、左手に盾を持った鬼(邪気)を陰陽師が追い払うというもの。鬼を払うといいますが、悪いことをする鬼を退治するというよりも、病気や災害などの象徴である鬼=悪いものを払うといった意味合いが強いものです。

しかし、この時の節分では現在の節分のような豆をまく習慣はまだありません。

いったいいつから日本人は節分に豆をまくようになったのでしょう?

節分になぜ豆をまくの?

平安時代には陰陽師が邪気を払っていたということですが…これがいつから「豆」へと変わったのでしょう?

よく考えると不思議ですよね。宮中では陰陽師というその道の本職が退治していた鬼…それが「豆」なんて。^^;

 
 節分の鬼
鬼といえば角を生やし、人々を苦しめる恐ろしい存在。
昔話でも必ずといっていいほど登場し、悪いことをしてはこらしめられています。

災い=鬼という印象は昔から私たちの中に強く根付いていますし、病気や災害の象徴とされるだけはあってその「強さ」はかなりのもの。

 
虎のパンツを履き、大きな金棒まで振り回すような鬼が大豆くらいで追い払えるわけがないと思いませんか?

豆で鬼が退治できるなら「桃太郎」なんてヒーローは必要ないと思うんです。

お父さんやお母さんも「なんで豆で鬼が退治できるの?」「豆じゃ鬼は倒せないよー」とお子さんに質問されたら困ってしまいますよね?^^;

 

しかし実はこの豆。小さいくせに侮れない、ものすごいパワーを持ったものだったんです!

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大豆の威力とは?

節分の豆まきでは大豆が使われます。豆腐や納豆の原料として私たちの生活にはなじみ深いこの大豆。味噌やしょうゆ、豆乳から油揚げなど私たちの生活の周りにはたくさんの大豆商品があふれています。

日頃から「大豆ってすごいなぁ」とは思っていましたが、やはり大豆はただの豆ではありませんでした。

 
古来より日本では穀物には穀霊という精霊が宿るとされてきました。特に有名なのがお米です。

お米は悪を払い光を呼び込むものとしてさまざまな神事で使われていましたし、神様に供物として捧げられている特別な穀物。

同じように、大豆にも精霊が宿っていると言われ、お米の次にさまざまな神事に用いられてきました。また米よりも粒が大きいので、悪霊を祓うのにはお米よりも最適だとされていたんですね!

昔、京都の鞍馬山に鬼が現れて人々を困らせていた時、「鬼の目に大豆を投げて退治せよ」と神様からお告げがあり、その通りに鬼に大豆を投げつけたら鬼が退治できたという話もあります。

「鬼の目:魔目(まめ)」に豆を投げつけることで「魔滅(まめ)」になる…語呂合わせとはいえ思わず納得してしまいますよね!

 
このように穀物の持つ精霊の力で災いを払うという考えは昔から日本各地に根付いおり、豆を使った御祓いの儀式というのが存在していたんです。

これが平安時代の宮中の文化と合わさって現在の「」のもとになったと言われています。

時代とともに徐々に庶民の間にも浸透していって、室町時代には節分に豆まきをする習慣が定着しました。

室町時代といえば今から約600~700年も昔です!節分の豆まきはそんなにも前から続く伝統的な行事だったというわけですね。

福豆とは?

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節分に使われる大豆は福豆というなんとも縁起のいい名前で呼ばれています。
福豆といっても至って普通の大豆ですが、ただ一つだけ違うのが「炒った大豆」だということ。

そうなんです、節分の豆まきでは必ず炒った大豆を使います。

というのも、豆まきでは豆を投げて邪気を払います…つまり、豆まきで撒いた豆には「払った邪気」がついているということになります。

もしも豆を炒っていなかったら、撒いた豆から芽が出て根付いてしまいますよね?
邪気が付いた豆が根付くなんて縁起が悪いということから、大豆から芽が出ることのないように炒った豆を使うとされているんです。

また「鬼を射る(炒る)」という語呂合わせからも炒った豆を使うという説もありますが、いずれにせよ鬼を退治して邪気を払うためには「炒った大豆」を使うことが大切なんです。

 
また、大豆に宿る神聖なパワー。このパワーを極限まで高めるために節分の日の夜まで「だいず」を神棚にお供えし、神様の力をさらに注入してもらいます。

こうすることで大豆にさらに「力と福」が宿り「福豆」として邪気を払うのに適した神器となるわけです。

節分といわし

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このように、最初は中国から入ってきた節分という文化が日本古来の様々な文化と合わさって、現在のような「豆をまいて邪気を払い福を呼び込む」という節分の形になりました。

現代の日本の節分といえば「豆まき、恵方巻」が有名ですが、かつては焼いたいわしの頭をヒイラギの小枝に刺して家の玄関に飾り魔除けにするというのが節分の恒例だったんです^^

柊の葉のとげとげと、イワシの頭の焼き焦げた強烈な臭いが鬼は大の苦手なので、これを玄関に飾ることで「災い」が家の中に入ってこれないようにしたのだとか。

 
今ではなかなか見ない光景ですが、「やいかがし」という節分の魔除けとしてこちらも平安時代から続く伝統行事なんです。

確かに、臭いがきついとあってはマンションなどでは飾るのも難しそうですよね^^;

ですがイワシは食べることでも邪気を払うことができると言われています。節分の夜には恵方巻と一緒にイワシを使った料理も一緒に食べるとよさそうですね♪

まとめ

いかがでしたか?

節分はただ豆を投げるイベントではなく「邪気を払い福を呼び込む」という願いのこもった、室町時代から続く本当に歴史のある伝統行事だったんですね。

今年の節分はいつも以上にちょっと気合を込めて「鬼は外~!福は内~!」と豆を投げはいかがですか?きっと福が舞い込みますよ♪

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