春から新しく入ってきた新人の教育を任されているみなさん、お疲れさまです。
教育係として、仕事だけではなく社会人としてのマナーまで毎日たくさんの事を教えなくちゃいけなくて大変だと思いますが…ストレスたまってないですか?
- 話を全然聞かない
- 同じ質問を何度も繰り返す
- 言ったことはやらないのに余計なことは進んでする
- 話し方や態度がいちいち頭にくる
上げればキリがないですが、最初は「新人だからね」と我慢できていた事も、積もり積もるとどんどんと自分の心の中のイライラが我慢できなくなってきてしまいますよね。
私にも経験がありますが、つい態度に出してしまって、そんな自分自身にもなんだかイライラして。
でも、ちょっと自分の考え方や意識を変えるだけで、スッと心が楽になったんです。
今回は、私が自身の後輩指導を通して感じた「新人教育でイライラしない、ストレスをためない考え方」をご紹介します。
もくじ
新人教育でイライラしてしまう理由
私が自衛官として働いていた時の事を思い返すと、やっぱり一番悩んでストレスを感じていたのって「後輩指導」なんですよね。
なんだかんだで8年間「新人の教育係」なんてのをやらされましたけど…正直、かなりしんどかったです。
ちょっとしたことでイライラして、段々ストレスが溜まっていく毎日の中で
「なんでイライラしちゃうんだろう?そもそもイライラってなに?私は普段どんな時にイライラするんだろう?」って考えたことがあります。
待ちあわせに遅れそうで急いでいるのにいつまでたっても電車が来ない
たった少しの買い物なのにスーパーのレジで恐ろしく待たされる
仕事で朝が早いのに、隣の部屋がうるさくて夜なかなか眠れない
彼の誕生日に張り切って慣れない料理をしてごちそうを作ったのに、仕事でドタキャンされる
スマホの充電器の根元が断線しててうまく充電できない
くだらないなんて言わないでくださいね。笑
でも、きっと多くの人に共通するところもあると思うんです。
どんな時にイライラするのかを考えてみてわかったんですけど、人って「思い通りにいかない時」にイライラを感じちゃうんですよね。
新人を指導しているときにイライラしちゃう根本的な理由も
自分の思い通りにならない
からなんですよね。
こう言っちゃうと「別に思い通りにしようなんて思ってないよ!」っていう方もいるかもしれませんけど、私はかなり「思い通りにしよう」と思ってましたよ。笑
だって、完全に新人教育だけが仕事ならまた違いますけど、大抵の場合、新人指導+自分の仕事ってのがあるわけじゃないですか。
「YOUだけにかまってられねーんだYO!(`・ω´・)ノ”」
って、仕事を教えるにしてもどうにか…
- 時間をかけずに手っ取り早くものにする
- 自分がスムーズに仕事を運べる
にはどうしたらいいんだろう?って考えで教育してたんです。
いくらOJTと言ったって完全に新人の業務につきっきりなわけじゃないですし、仕事の成果も出さなくちゃいけない…。
そんな中で完全に「新人はわからなくて当然だよね!優しく丁寧に教えなきゃ!」…なんて、なかなか思えないですよ(;´Д⊂)
新人を教育するときに「思い通りに」って考えちゃうのは当たり前のことだと思います。
でも、相手は人間ですからなかなかうまくいきませんよね。
何度も同じ事を繰り返し質問する
「でも」「だって」と言い訳が多い
積極性にかけやる気がない
注意するとふてくされた態度を取る
「それくらい常識でしょ!」というような事がわからない
…かと思えばこちらが想像もしないような事をやってのける
新人のイライラするところあるある!ですけど、これって相手が「自分の考える理想の新人像」とかけ離れてて、自分が相手に求めてることと違う事をやられるからイライラしちゃうんじゃないでしょうか。
…まぁまぁ。落ち着け自分。
相手は新入社員じゃないか (*-∀-)ノ゙
最初は余裕を持って構えられても、小さなことが段々と積み重なっていくと…
…いやいやいや!いい加減に進歩なさすぎでしょ!
何回同じこと言えばいいの!?”o(`*ω*´)イライライライラ・・・・
って我慢できなくなっちゃいました。
こうなっちゃうと、もうダメですよね。
相手のちょっとした言葉や態度がいちいち気になってきて、普段は気にもしないような事も目につくようになってきます。
顔を見ればイライラしたり、態度にも露骨にそれが出ちゃったり。
自分ではイライラしたくないのに、なぜか我慢が出来なくって
「はぁ…もうやだ新人教育めんどくさい…。」って仕事に行くのも嫌になりますよね。
もう一度言いますが、このストレスの原因は
「相手が自分の思い通りに動いてくれない」という教える側としての感情
なんです。
この部分をいい感じに修正することで新人に対するストレスはかなり解消されます。
そこで、次は私が実践していた「イライラしない新人教育の考え方」をご紹介させていただきますね。
新人教育でストレスをためない考え方
1.自分の常識は相手の常識じゃない
自分の中で「これって常識だよね!」「言われなくてもわかるでしょう!」と思ってることがあると思います。
仕事の事ならまだ「わからなかったのかな?」とも思えますけど
社会人としてのマナーや人としての常識
と言ってもいいような事をいちいち指導しなくちゃいけないと本当に疲れちゃいます。
ある時「あんたのとこの新人。ろくに挨拶も出来ないけどどういう教育してんの?!」って、違う部署の先輩から言われた事があります。
仕事面はいろいろ問題がある子でしたけど、挨拶だけはしっかりする子だったので
「あれ?(。´・ω・)?」と思って聞いてみると・・・
え?よその部署の人にも挨拶って必要なんですか?
言われなかったから…。それなら最初に教えてほしかったです。
ですと。
いやいやいやいや!!!!
それはさすがにわかるでしょうよ!…つか、そんな事まで言わなくちゃダメ?ここは学校じゃないんだよ(-公- ;) ?
って思いましたけど…。こういう事っていろんなケースでかなりあるんですよね。
こういった場面に遭遇した時、大切なのは新人を教育することであって、自分がイライラすることじゃありません。
うん、でもそれは社会人として当然のマナーだよね。言われたことしかできないんじゃいつまでたっても誰かがいないと仕事が出来なくなっちゃうよ。そんなのカッコ悪くない?
と、どういう指導をするかは人それぞれですけど、あなたがイライラするメリットなんてひとつもないんです。もったいないですよ!
「あー。そっか。この子はそういうタイプの子なのね(´-ω-`)」
と割り切って考えることでイライラしなくなってきます。
まずは、自分の常識は相手の常識じゃないんだなという大前提で新人さんと向き合うようにしてみてくださいね。
2.無駄な反応にエネルギーを使わない
ちょっと叱るとふてくされたり、(・д・)チッ…とあからさまに態度に出してくるような場合って、かなりイラッとしますよね。笑
でも、そんな対応に一回一回反応していたら、心がすぐにストレスでいっぱいになってしまいます。なめられてるのかとか、馬鹿にされたのかとか…そんな事を考えると余計にイライラしちゃうんです。
でも、「教えてもらっている人の前で舌打ちする」のって社会人としては200%相手が非常識なわけです。そんな非常識な対応に心を動かされて自分の心の平穏が乱されるなんて、なんだか悔しいじゃないですか。
「おおっ!舌打ちでた!(,,゚Д゚)」
…と逆に「本当に先輩の前で舌打ちする子いるんだ!」と今の状況を冷静に判断してみてください。
これも、「自分の常識が通じない」と重なる部分があると思いますが、ポイントは・・・
自分の物差しで相手を測らない
なに?え?今の舌打ちなに?δ(´д`; )?
…なんて考えたって仕方ないんです。ただその子がそういう子なんですもん。
相手の行動にいちいち反応してしまうと、相手の存在が大きくなっていき、その気がなくても心の距離感が近くなります。
親身になって向き合うことと、いちいち気にすることは違います。距離感が近すぎると「馬鹿にされてる?」「なめられてる?」なんてネガティブな感情が生まれてしまい、効果的な指導ができなくなる事が多いんですよね。
相手の反応にいい意味をスルーして、相手との心の距離感を常に一定に保つ事を意識してみてください。
3.言う事を聞かないのではなく、どうしたらいいのかがわかってないだけと考える
また、以前言った事がいつまでたっても出来なかったり、自分が言った事が無視されてたり。
私の言う事聞いてるの???
そんな時は相手はあなたの事を無視しているのではなく「やり方がわからないだけ」という事が多くあります。
舌打ちのような反抗的な態度と同じく、相手はあなたの事を馬鹿にしたりなめてるわけじゃなく「ただわからない」だけだと考えましょう。
「あー。そっかそっか。この言い方じゃ伝わらなかったかー。」と冷静に判断して、違う方向で攻めてみましょう。
言い方を変えたり、自分なりに工夫して相手に伝えてもそれでもダメな時もありますけど
「いやー。手ごわいわこの子。これでもダメか!…じゃあ今度はこの方向で攻めてみるか!」
と、相手を攻略するような気持ちで考えると客観的に相手を見ることが出来て不思議とイライラしなくなります。
「仕事の納期や忙しさが絡んできて余裕がない時に、そんな悠長なことも言えないやい!」
なんて気持ちもわかりますが、イライラした気持ちでいい仕事なんてなかなか出来ないですよね。
まずは自分の心を安定させる
それから「じゃあどうするか(´-ω-`)」と考える
こうすることで、結果的にいろいろうまく事が運びます。
4.新人教育の悩みやストレスは絶対に一人で溜め込まない
そんな中でもやっぱりモヤッとストレスが溜まってきたら…
いやー…。今年の新人は手ごわいですね。なかなかわんぱくで自分の手に負えないです。笑
と、笑って話せるうちに同僚や先輩に相談しましょう。
ストレスって怒りと違ってじわじわ溜まってくるから厄介なんです。我慢が出来なくなった時には相手を嫌いになったり、苦手意識が強くなって、どうにもこうにも修正できない段階まで来てしまいます。
相手の人格や存在を否定するようにもなってしまい、そんな事を考える自分自身にも自己嫌悪を感じてしまいますよね。
結果、新人への対応も露骨なものになってきたり、周りへ与える雰囲気も悪くなります。そんな状態で、ただでさえうまくいってない新人教育がうまくいくはずもないんですよね。
少しでもモヤッと感やあれ?と思うような事を感じたら、早めに誰かに相談してストレスを解消しましょう。
それが新人にとっても自分にとっても結果的にいい結果をもたらしますよ。
新人教育でイライラしない考え方のまとめ
新人教育に限らず人間関係でのストレスの原因って相手の反応にいちいち心を動かされてしまう事ではないでしょうか?
「これを言うと相手はなんて反応するかな?」
「こうすることで、相手はどう感じるだろう?」
相手の事を考えて思いやる気持ちは大切ですが、仕事をするうえで「出来なければいけない事」「やらなくちゃいけない事」は伝えないといけませんよね。
伝え方や表現方法はいろいろと考えなくちゃいけませんが、それを相手に伝えた事で相手がどういう反応をするかというのは、もうこちら側ではどうしようもないことなんです。
だって・・・ 他人ですもん(。’A`)
必要以上に相手の反応を意識する事でストレスが溜まってしまいます。
いつでも自分の心の主導権は自分が握ろう!と意識する事がイライラを減らすポイントです。
人は「思い通りにならないものだ」という前提で、でも、そんな中でいかに会社で仕事が出来るような方向に持って行こうかな?と考えると、客観的に新人教育に向き合えると思いますよ。
私なりの「ストレスをためない考え方」をお話させていただきましたが、ほんのちょっとでも参考になった部分があるのなら嬉しいです。
新人教育は大変なことが多いと思いますが、頑張ってくださいね!