「…仕事行きたくないんだよね。」
職場の人間関係がうまくいかず、毎日仕事に行くのが苦痛で仕方なかった私。
「苦手な人がいて、緊張しすぎてストレスなの」
友人にこう相談した時に、彼女がかけてくれた、ある衝撃の一言。
この一言で、「仕事に行きたくない。休みたい…。」と、苦手な人との人間関係で悩んでいた日々から抜け出せました。
私が出会った「新しい価値観」。
本当にどうでもいい話ですが、こんな考え方もあるんだなって。
その話が1ミクロンでも何かのきっかけになればなと、その時の話をまとめてみました。
もくじ
職場の苦手な人と上手くいかない…。毎日が苦痛で仕事に行きたくないと思っていた日々
「仕事に行きたくない」
これ、働いてる人達のほとんど。
うん。
きっと、かなり多くの人が思っている事だと思うんです。
ただ、それを口に出すか出さないかって人それぞれなんですよね。
我慢できるレベルだったり、もう無理な段階だったり。
弱音をこぼせる人だったり、一人で抱え込む人だったり。
私もある時期、人間関係が理由で、仕事に行くのが本当に嫌で嫌で。
仕事が始まると「早く家に帰りたい」と毎日思っていました。
でも、家に帰ったら帰ったで…
「寝たら明日が来る…。そしたら仕事に行かなくちゃ行けない…。」
ってとにかく憂鬱で。
出勤前に「やる気の出る音楽」や「勇気の出る言葉」なんてのを聞いて、どうにか自分を奮い立たせてました。
でも、いざ玄関に行って靴を履こうと座り込むと、もう立ち上がれないんですよね。
15分くらいぼーっと玄関に座りこんで、目の前のドアを見つめて。
遅刻しないようにと、出勤時間ぎりぎりに設定しておいたスマホのアラームをきっかけに、やっと家を出れる毎日でした。
そんなある日、久しぶりに会ったとても仲のいい友人にふと…
「毎日仕事行きたくなくってさ・・。もう辞めたいんだよね。」
と、ついぽろっと弱音をこぼしたんですね。
すると、思わず
「ふぁっ(゚0゚;ノ)ノ !」
となるような、なんとも衝撃のアドバイスをもらったんです。
職場の苦手な人とうまくやる方法ばかりを探していた私を変えた彼女の言葉
『なんで?』
「仕事に行きたくない」と言った私に、彼女はこう聞き返しました。
「んー…。人間関係かな?
どうしても合わない、苦手な先輩がいるんだよね。
毎日ほんとにちょっとした事で叱られて…。」
『うん。』
「叱られてっていうか、文句だよね。
嫌われてるんだと思う。冷たいし。
だって他の人にはそんな感じじゃないもん。」
『うん。』
「その人がいると、緊張して委縮して。
ミスばっかりしちゃうようになっちゃってさ…。」
『うん。』
「その先輩が休みだと、正直ほっとするの。やっと職場で息が出来る感じ」
『うん。』
「うんうんって・・もう!さっきから聞いてる?」
『うん? うん。…で、あんたはどうしたいの?』
「は?」
『いや、だから。その先輩と。どうなりたいの』
「いや、どうなりたいとかじゃないけど…。
とりあえず、いろいろ言わないでほしい。
てか、認めてほしい…の…かな?」
『うわー…。ドMやなー…。ちょっとひくわー…』
「ふぁっΣ(゚ロ゚;)!?」
『いや、だってそうやん?
嫌われてるかもってわかってる相手に認めてほしいやなんて…なんなんそれ。
しかも相手が認めてくれんくて勝手にへこんでテンション下げてって…。なんなんそれ。
〇〇系女子!みたいな新手のジャンルなん?
あ、ドMのⅯってめんどくさいのⅯもいけるなw』
職場の苦手な人との人間関係に疲れるのは「良くしよう」と思うからだと。
なにも言葉が出ない私にさらに彼女はたたみかけます。
『あんたなにか間違ったことしたん?
ちゃんと自分で良かれと思う事を、出来るだけやったんやろ?
それで言われるんやったらしゃーないやん。
あんたはあんたの出来る範囲の100%の事をやった。それでええやん。
それ以上の事を相手が求めてくるのは、そんなん相手の勝手やん?
知らんよ、そんなん。』
「いや…でも…。」
『自分嫌われてるかもな…って思う相手に認められたいって。
つまり好かれたいんやろ?ほら、やっぱドⅯやん。』
「いやいやいや!
職場の人間関係をうまくやらないと会社じゃうまくやってけないじゃん!
苦手な人や嫌いな人ともうまくやろうとするって、ドⅯとかじゃなくて、当たり前のことじゃない?」
『んーん。
好きになるとか、認めてもらうとか。
そんなんあんたのさじ加減でどうにでもできんから。
え?YOUエスパー?人の気持ち自由に操れんの?w
うそ!うちにも教えてそれw』
もうノリノリ。
彼女がこうなるともう止まらないのはわかってたんですけど、ここからさらにヒートアップです。
『やからね。
自分の言動で他人がどう思うか。
それをいちいち気にしてるから疲れるんちゃうん?
あんたは仕事を精一杯やった。
そのドSに対しても真摯に向き合った。
はい、終わりー。そこで「おしまい」なんよ。
それ以上はあんたがどうこう考える域やない。
それ以上考えるんやったら、あんたまじでドMやで。
ドM-。
はい、ど・え・む♪ ど・え・む♪』
ひとしきり言いたいことを言い終えた彼女は、放心状態の私に向かってドMコールをはじめました。
…いやね…なんなのかと。
職場の人間関係を円滑にしたいって思うのは当たり前のことじゃない!
合わない人との対処法や付き合い方を勉強して、必死にどうにかしようと頑張ってるのに人をドM扱いして!
((o(●´皿`●;)o)) クーッ!!と、悔しさでいっぱいで。
この時はもう、正直腹が立って腹が立って、「もういい!」って帰ったんですね。
が。
仕事に行きたくない 人間関係を面倒にしていたのは自分だったという事
週が明けて、また憂鬱な月曜日。
いつものように15分間玄関に座り込み、いつものようにギリギリに家をでて職場へ。
そうしていつものように仕事をこなしていると、いつものようにあの先輩が来たんです。
その時、ふと頭をよぎったのが彼女の「ドMコール」でした。
「ドMなんかじゃないもんねo(`ω´*)o!」
と、彼女の言葉にムキになって先輩と接していたのですが…
なぜか何を言われても気にならなくなったんです。
仕事をやる時も、
『この方法で間違ってないかな?
また何か言われるんじゃないかな?』
そうびくびくしていた気持ちや緊張が消え失せて
「何を言われてもいいや!だってドMじゃないし!o(`ω´*)o!!」
と、開き直って仕事に臨んでいる自分がいました。
すると不思議な事に。
1日が終わった後の身体の重さや憂鬱感がいつもとは違って、変にスッキリした気持ちでいられるのに気付いたんです。
「自分は自分のできる事を精一杯やった。」
その自信があったから、別に何を言われてもいい。
もし本当に自分が間違った事をしていたのなら、それはそれで受け止めればいいだけだと思えたんですね。
それ以来、なんだかいろんな事が楽になって、毎朝15分間座り込む事がなくなりました。
※当時の事を思い出しながら書いてますので、若干の「盛り」があるかもしれません。(笑)
でも、だいたいこんな感じのニュアンスでした。
私の性格を読んで…
「こう言えば、あいつはきっとムキになって相手の事を気にしなくなるだろう」と。
彼女がそこまで計算していたのかどうか。
いや…。
「何をやってもうまくいかなくてさ…。」
とこぼした時に
『しゃーないよ。だって春やもん。
春から仕事とか頑張れるテンションやないわー。
ほら、しかも最近雨やし。ムリムリ。不可抗力やわ。』
と真顔で言う彼女の性格的に、心の底からただ思った事を言っただけでしょうが、でも、とにかく。
結果的に、彼女の「ドMコール」が私の気持ちを楽にしてくれたんですよね。(笑)
職場で苦手な人や嫌いな人がいて、人間関係が憂鬱で仕事に行きたくない時。
そんな時は、いい意味でちょっと人に無関心に「後は知らない」と、Sになっていいのかもしれないなって思ったきっかけでした。
後から、彼女が「アドラーの心理学」を勉強していたというのを知ったのですが、本を読んでみると、なるほどなと、彼女が本当に言いたかったことがわかった気がしました。
ひとつの「体験談」として、こんな考え方もあるのかと。
1ピコメートルでも参考にしていただけたなら幸いです。