正月を迎えてしばらくしてから松飾やしめ縄を片付けると、いよいよ正月も終わってしまった気分になりますよね。
ところで、飾っていた鏡餅…あなたはどうしていますか?
たしか鏡餅は鏡開きの時に食べるんじゃなかったっけ?
なんてなんとなく知ってはいても、いつなのかわからなかったり。
カビが生えたものやカピカピにひび割れた鏡餅はいったいどうしよう?
捨てるのはなんだか罰当たりな気もするし…。
実は鏡餅はとても縁起がいい食べ物。
ちょっとのカビくらいで捨てるのはもったいないです!
そこで今回は鏡餅の美味しい食べ方や固い餅を食べやすくする方法についてご紹介します。
もくじ
鏡開きで鏡餅を食べるのはいつ?
一般的な鏡開きは1月11日。
関西地方では1月15日に行われているようで、地域によって違いがあるようですね。
私は九州出身なのですが、九州では1月11日が鏡開きでした。
ですので、わが家では11日に家のあちこちに飾られた鏡餅をおろし、ぜんざいにして家族みんなで食べるのが毎年の恒例行事だったんです。
お正月にはいろいろな飾り物をすると思いますが、そもそもは年が明けると家に神様がやってくると信じられていて、その神様に道に迷わずに家に来ていただくために門松を飾ったり鏡餅をお供えしているんですね。
そして、その神様たちがいらっしゃるのが松の内といわれる(1月7日)まで。
「しめ飾りや門松を片付けるのは松の内が過ぎてから」なんて聞いたことがあるかもしれませんが、それはこういう理由だったんです。
鏡開きも同じように、「神様にお供えしたお餅を神様が帰られた後にいただく」。
…ということでどの地域も松の内が明けてから行われています。
鏡餅の簡単な切り方
本来、鏡餅を包丁などの刃物できることはご法度です。
鏡開きとは・・・
お供えした鏡餅には神様の力が蓄えられていて、その神様から授けられた力を皆でいただく
という行事ですので、そんな縁起のいい物に包丁を入れるなんて…!罰が当たりそうですよね。
他にも・・・
- 神様との縁が切れないように…
- 切腹を連想させる
などの理由から、鏡餅を食べるときに包丁を使わずに金づちや木づちで割るのが伝統でした。
最近では、時代の流れや家に道具がないなどの理由から、鏡餅を食べるときに包丁を使う人も増えてきています。
ですが、もともと鏡餅は包丁で切るものではないのだという知識はぜひ知っておいて欲しいと思います。
手作り鏡餅の場合の切り方
カビが生えている場合
自家製の鏡餅は表面にカビが発生していることもありますのでしっかりと確認してカビ部分を包丁でそぎ落としましょう。
たわしを使えば凸凹部の汚れやカビも落とせます。
カビをしっかりと落とせば美味しく食べられますよ。
感想して固い場合
乾燥しきっている餅は一度柔らかくしたほうがいいです。
私も一度そのまま焼いてしまった事があるのですが、外側は硬いままで噛み切れず食べられませんでした…^^;
水に一晩ほどつけておくと水分を含んで少し柔らかくなりますので、それから食べるのがおすすめです。
とにかく大きい鏡餅の場合
手作りの鏡餅はものによっては大きいものもありますよね。
そのままでは大きいので小さくしたいのですが固すぎてうまく切れないし、包丁が滑ってケガをすることもありますので、あまりにも固い場合は無理して切らないようにしましょう。
電子レンジに入るくらいの大きさであれば10~15秒単位でチンして一度取り出して試し切りをしてみてください。
餅の大きさやワット数によっても変わってきますが何度か繰り返すうちに包丁が入るくらいに柔らかくなります。
電子レンジに入らないくらい大きな鏡餅の場合は、潔く、もう切るのはあきらめましょう!
伝統にのっとって割ってみてください。
鏡餅を新聞紙に包んで、ビニール袋に入れた上からハンマーや金づちで叩きます。
もしも金づちなどがない場合は、玄関先や駐車場などのコンクリートに叩きつけてみるのもおすすめです。
外側の袋が破れても中の餅が汚れたり、飛び散ったりしないようにしっかりと新聞紙でくるんでおけば大丈夫ですよ。
ある程度小さくなったら、あとは美味しくいただくだけ♪
鍋にお湯を沸騰させ、火を止めてから餅を入れるとつきたてのように柔らかくなり美味しく食べられます。
沸騰したお湯に餅を入れると、餅が溶けて流れてしまうので注意してくださいね。
真空パックに入った市販の鏡餅の取り方
市販の鏡餅では・・・
- パックの中に餅が詰まった一体型
- 小分けされた小包装タイプの分包型
この2種類があります。
小分けされたものはもう初めからカットされていますので食べやすくて便利!
でも、パックの中に餅が充填されている一体型タイプの場合は、どうやって取り出すか少し迷ってしまいませんか?
最近では取り出しやすいようにメーカーもいろいろと工夫してくれていますが、どうしても「コレ…どうやって開けるの…^^;?」というような曲者鏡餅と出会ったときはこうして開けてみてください!
引用元: 日本鏡餅組合
鏡餅の美味しい食べ方やアレンジレシピ
おしるこ
職場では毎年会社にそなえた鏡餅をおしるこにして食べています。
煮ることで硬くなったものでも美味しく食べられます。
あまり甘すぎないおしるこになるようあんこの量を調整して、一緒に塩辛い漬物や塩昆布切って出すと甘いものが苦手な人にも「おいしい!」と好評ですよ。
きな粉もち、あんこもち
柔らかくした餅にきなこやあんこ、砂糖醤油、大根おろしポン酢など好きな味を絡めて食べるのも王道ですね。
私のおすすめはめんたいマヨネーズです!
スーパーなどに売っているチューブのものを絡めて食べるのですが激うまです!
あられ
固くなった餅はあえて柔らかくして食べなくても、170~180度の油で揚げてあられのようにお菓子感覚で食べても美味しいですよ。
中まで完全に乾燥している場合はサクサクに。
外側だけ乾燥している状態なら外がカリッと、中はもちっとした食感が楽しめます。
一度にたくさん揚げてしまうと、お鍋の中で餅同士が膨らんでくっついてしまいますので注意してくださいね。
塩を振るだけでも美味しいですが、市販のカレーパウダーやトーストにふりかけて食べるシナモンシュガー、ココアパウダーなんかも子供には人気でした。
大人向けにはあおさと塩、甘じょっぱいしょうゆに一味を少しふりかけたものなんかもおすすめです。
巾着もち
油揚げの中に入れて爪楊枝でふたをしておでんの具材などどうでしょう?
しっかりと煮込むことで固い鏡餅も柔らかくなりますので手間が省けて簡単ですよ。
お好み焼き
小さくカットした餅や粉々に砕けた餅の破片は、お好み焼きに混ぜ込んで好きな具材と一緒に焼いてしまいましょう。
餅とお好みソースの相性も抜群です。
鏡開きで鏡餅をいつ食べる?簡単な切り方とおすすめのおいしい食べ方のまとめ
たかがお餅、されどお餅!
煮ても焼いても揚げても美味しいですし、甘いものから辛いものまでどんな味でも合うのが餅の魅力です。
鏡餅は神様のパワーが詰まった縁起物ですし、せっかくなので美味しくいただいちゃいましょう。
アイディア次第できっといろんな料理に使えると思いますよ。
鏡餅を食べてパワー一杯!
今年一年、無病息災で素敵な一年になることをお祈りしています。