「鬼は~外、福は~内!」
保育園や幼稚園に通うお子さんをお持ちの方の中には、今年初めて家で豆まきをやるという方も多いのではないでしょうか?
でも、豆まきって子供の頃はやっていたけれど、大人になるとなんだか恥ずかしくって段々とやらなくなるもの。
いざ「豆まきをしよう!」と思っても「あれ?豆まきってどうやるんだっけ?」と忘れてしまっている事はありませんか?
ここでは豆まきの正しいやり方や面倒な豆まき後の豆の片付けがぐん!と楽になる方法をご紹介します。
もくじ
節分の豆まきのやり方
「あなたは豆まきの正しいやり方を知っていますか?」
こう聞かれたときに、おそらくほとんどの人が「「鬼は~外!福は~内!」と掛け声をかけながら豆をまく」というTHE豆まきをまず想像するのではないでしょうか。
でも…
- 豆は外に撒くの?部屋に撒くの?
- 家の部屋全部に撒いてたっけ?
- そもそも鬼っていたかな?
いざ実際に豆をまこうと思うといまいちわからないのが「正しい豆まきのやり方」ですよね?
また…
「いやいやいや。覚えてる!覚えてるけど…うちは「鬼は内」って言ってたよ!」
「家全部の部屋ではやってなかった、玄関だけだった!」
もしかするとこんな方もいるかもしれません。
地域や家庭によって豆まきの方法って本当にさまざま。
夫婦で全然違う豆まきをやってきたなんてこともあると思います。
では一般的な「豆まきのやり方」っていったい何なんでしょうか?
節分の豆まきの作法
- 豆まきは夜に家族みんなでやりましょう
- 豆を撒くのは一家の主人のお父さん
- 鬼は外福は内と言いながら豆をまく
まず、豆まきは夜に行います。
鬼は真夜中にやってくるので、豆まきをするなら夜がぴったり。
家族全員揃って、夜に行うようにしましょう♪
古くからの豆まきでは基本的に豆をまくのは一家の主人でした。
豆まきは鬼や邪気などの災いを払い、福を呼び込むもの。
一家の長であるお父さんの仕事というのもわかる気がしますね。
まずはお父さんが先頭に立って豆をまき、その後ろに子供たちがついてくるというのが昔からの豆まきのスタイルです。
これについては地域によって本当にやり方はさまざま。
何が正解で何が間違っているというのはないようです。
そこで、ここでは一般的に浸透している「豆まきの順番」でご紹介します。
- 家中の扉・窓を開け放つ
- 奥の部屋から順番に「鬼は外」と言いながら豆をまき鬼を追い出す
- まき終わった部屋から窓を閉めていく
- 玄関から「福は内」と言いながら豆をまく
- 1年の厄除けを願い、自分の年齢よりも1つ多く豆を食べる
鬼は~外!福は~内!と交互に掛け声をかけながら撒くご家庭も多いと思いますが、まずは「鬼は外」だけを終わらせるんですね。
確かに、「先に家の中の鬼を追い出してしまわないと福が入ってこれないのでは?」と考えるとまず先に鬼は外だけをやったほうがいいですよね!
そうして家から出ていった鬼が戻ってこれないようにきちんと窓は閉めていきましょう。
すべての部屋から鬼を追い出して戸締りが終わってら次にいよいよ福を呼び込みます。
この時は鬼とは逆に玄関の方から奥の方へと豆をまきます。
全ての部屋に福豆の福をいきわたらせたら豆まきはおしまいです。
節分には「年の数だけ豆を食べる」と言われていますが、自分の年齢よりも1つ多く食べておきましょう。
…というのも、豆まきが日本に定着したのは室町時代。(と言われています)
室町時代の年齢は「数え年」で表していましたので、今でいうと自分の年齢よりも+1になるいうことなんですね
豆まきで鬼は誰がやる?
一般的な豆まきのやり方をご紹介しましたが…一つ気になることがありませんか?
豆まきをやるうえで欠かせないもの…そう!鬼です!!
このやり方では鬼がでてきませんでしたが、豆まきに鬼って必要ないのでしょうか?
豆まきに鬼は必要?
昔から、豆まきで追い払う邪気、鬼というのは目に見えないものとして恐れられていたので、豆まきの時も「目に見えない鬼を追い払う」という形が普通でした。
そういう意味では豆まきでは鬼役が居なくても大丈夫ということになります。
確かにリアリティを出したいなら鬼役は居た方がいいですし、子供も楽しめるんですよね♪
ですが、1~3才くらいの小さいお子さんと一緒に豆まきをやる場合には、無理してお父さんが鬼をやる必要はありません。
…というよりもお父さんが鬼をするのはやめておきましょう。
幼年期の子供にとって鬼やお化けってとっても怖い存在ですよね。
たとえ鬼のお面をかぶっているのが「お父さん」だとわかっていても目の前にいる鬼への恐怖心で泣いてしまう子もいます。
でも、そんな怖い存在である「鬼」をお父さんが豆まきをして追い払うことで、子供の心に「お父さんはすごい!強いんだ!!」というお父さんへの信頼が生まれるんです。
豆まきを通して「親子の絆」が生まれる絶好のチャンスですので、ここはきちんと使わないともったいないです!
また、ただ形式的に豆を投げるのではなく、本当に鬼を追い払っているんだよという気持ちで豆まきをすることもとても大切なこと。
恐れや不安、恐怖といった自分の心の中の目に見えない物を豆まきの時に一緒に外に追い出すんだよ
こう教えてあげることで、子供は自分自身の心の弱さに打ち勝つことを学ぶことができます。
「怖いならこの豆を投げてごらん、鬼はすぐにいなくなっちゃうから。」
これは、私が子供の頃に父がよく言っていたことなのですが・・・
この言葉を信じてた私は節分が終わってからも、豆をお守り代わりにして夜中にトイレに行った覚えがあります。笑
邪気を払う、鬼を退治するという節分の豆まきは子供の成長にとっても大きな意味がある行事なんですね。
豆で鬼が追い払えるなんて…正直ちょっと無理がありますよね。(。’A`)
しかも大豆って…ナタマメとかそら豆の方がいいと思いませんか。笑
そんな節分の意味や由来、ちょっとした豆知識を調べてみました。豆まきついでにお子さんにうんちくを語っちゃいましょう♪
豆まきの豆を片付けるおすすめの方法!
楽しく豆まきが終わったのはいいけれど、憂鬱なのがそのあとの後片付けです…^^;
「福は~うち~♪」と豪快に部屋の中に豆を撒く子供に
「あぁ!!タンスの後ろに入らないようにして!汗」
「冷蔵庫の下に入れないでーーー!!」
…といつもハラハラするんですよね。(笑)
家族で楽しく豆まきをしたなら、せっかくだからそのあとの片付けまで楽しくしたいもの。
そこでちょっとした工夫で、豆の片付けがグン!と楽になる方法をご紹介します。
よく言われているのが…
- 大豆の代わりに殻付き落花生を撒く
- 最初から小袋に入った小分けの豆を買う
この方法ですよね。
私もこのやり方でやってみましたが…
はい、とりあえずこの二つはおすすめしません。笑
殻付き落花生と袋入りの豆の豆まきをおすすめしない理由
まず大豆の代わりに殻付き落花生を撒く方法。
これ、一見よく見えます。
大豆よりも大きいし拾いやすい!
おまけに殻付きだから中の豆はきれいなまま!美味しく食べられて一石二鳥じゃない♪って。
私もそう思っていたんです、実際にやるまでは。
結論から言いますと…カオスです。泣
豆まき後に残ったのは、フローリングの部屋に散らばった、足で踏みつけられて粉々になった元落花生たちでした…。
そうなんです。
確かに大きくて拾いやすいのですが、大豆に比べて踏みつけた時の耐久性に欠けるというのが落花生の最大の欠点!
砕けた落花生の殻の掃除は大豆以上に手間がかかり、もう二度と使わないと思いました。
次に最初から小袋に入った小分けの豆を買うというもの。
うん、たしかに。いろんな面で楽ですし便利です♪
しかし…小袋に入った小分けの豆っていまいち情緒に欠けるんですよね。^^;
三角形の小さな袋にパック詰めされた「福豆」ですが、おつまみの豆をまいているような感覚になって、せっかく節分の行事をやっているのに全然豆をまいている感がでないんです…。汗
確かに部屋はきれいだし片付けも楽なのですが…これもなんだかしっくりきません。
そんな時に「コレだ!!」と感じたおすすめの方法がこちらです。
散らからない豆まきの方法のおすすめ♪
大豆を少量ずつラップに包んで巾着型の小分け豆を手作りする
結局小分けするんじゃないの!!
じゃあ最初から小分けされたものを買えば?笑
…なんて声が聞こえてきそうですが・・・
全然違うんですよ!
・・・というのも。
豆は節分の前日に家族みんなで小分けします。
ひとりひとり、自分が達成したい夢や目標、叶えてほしい願い事なんかを言いながら豆を詰めていくんですね。
- 仕事がうまくいきますように…
- けがや病気をしませんように…
- 素敵な恋人ができますように…
- サッカーが上手になりますように…
それぞれの思い思いの願い事を豆に込めて、ラップに末広がりで縁起のいいようにと八粒の豆を詰め込みます。
そうして作り上げたお手製の巾着大豆はなんだかとてもパワーのある神聖なものに見えてくるんです♪
家族みんなが一緒に楽しみながらできるのもおすすめ。
「家族で行事に取り組んでいる」という一体感のようなものが味わえて豆まきが一層楽しくなりますよ♪
さらに投げるときの「豆を投げている」感が初めから小分けされたものとは全然違います!
パックじゃないので空気が入っていないため、「豆まき感」もリアルなんです。
ぜひ一度試してみてください♪
節分の豆まきのやり方から鬼は誰がやればいいのかおすすめの片付け法まで!のまとめ
豆まきというのは家族で楽しめる古き良き日本の行事。
家族みんなが幸せになりますようにという願いを込めた豆まき自体もとても素敵ですし、その準備を通しても家族の絆を深めることができます。
鬼を払うという行為を通して子供が成長できる場でもありますし、豆まきって実は奥が深い行事ですよね。
今年はぜひ家族みんなで豆まきをして、素敵な思い出を作ってみてはいかがですか?