夏にいただく暑中見舞いや残暑見舞い。
年賀状に比べると出す人も少ないので、出してない相手から頂くこともあると思います。
でも、お返しをするときに悩むのが…
「この時期の返事は暑中見舞い?それとも残暑見舞い?」
「残暑見舞いのお返しは残暑見舞いでいいの?」
「返事の文章ってどんな事を書いたらいいの?」
ですよね。
今回はこんな「暑中見舞いの返事が遅れた場合のあれこれ」についてご紹介します。
返事の例文についてもご紹介しますので、メッセージが思い浮かばない時の参考にしていただけましたらです。
もくじ
暑中見舞いの返事 遅れた場合は残暑見舞いでいいの?いつからいつまで暑中見舞い?
まず、暑中見舞いと残暑見舞いがいつからいつまでなのか‥ですが、
- 暑中見舞い:小暑(7月7日)、もしくは梅雨明け ~ 立秋前日(8月6日ごろ)まで
- 残暑見舞いの期間:立秋(8月7日ごろ) ~ 8月末まで
一般的に、このようになっています。
暑中見舞いをいつから出すか…については「梅雨明けから」説と「小暑から」説。
はたまた、「夏の土用の時期(7月20日ごろ~)」などなど、諸説あるのですが…
そもそも暑中見舞いは「1年で暑さが最も厳しい時期に、相手の事を気遣って贈る挨拶状」です。
ですので、暑さが本格的になる「梅雨明け」をめどに送られる方が多いようです。
立秋を過ぎたら残暑見舞いをお返しする
ただ、残暑見舞いに切り替わる時期は「立秋」からとされています。
この立秋はその年によってかわるのですが・・・
2019年の立秋は「8月8日」ですので、8月8日以降に相手の方に届く挨拶については「残暑見舞い」を返事としてお返しします。
また、残暑見舞いの期間は「8月末日」とされています。
ですので、8月いっぱいに相手の方に届く場合は「残暑見舞い」として返信します。
内容については・・・
(暑中見舞い・残暑見舞いをいただいた事に対するお礼)
(相手の手紙の内容に対する返信)
(こちらの近況報告)
(今後の相手の体調を気遣う一言)
(平成〇〇年 晩夏)
このような構成で「暑中見舞い・残暑見舞いをいただいた事に対するお礼」を述べつつ、こちらの近況を伝えます。
また、文章の最後に日付を入れるのですが、こちらは「晩夏」や「八月」のように表します。
残暑見舞いが遅れた!9月になってしまったらどうする?
ですが、時には返事が遅れて8月に返事が出せない事もありますよね。
本来は、8月いっぱいに残暑見舞いを出すのがマナーなのですが…
このような場合、もしも9月に入ってしまったとしても、その年の暑さが9月にも残っていれば「残暑見舞い」としてお返事を出す事もあります。
9月に入ってまだまだ暑い時の残暑見舞い
そのような時は…
9月に入りましたが、まだまだ猛暑が続く今日この頃、皆様いかがお過ごしですか?
(暑中見舞いや残暑見舞いのお礼)
(返事が遅れた事に対するお詫び)
(自分の近況報告)
(今後の相手の体調を気遣う言葉)
このように「9月ですけどまだまだ暑いですね。お体お変わりないですか?」のような文章を入れると相手の方への印象が良くなります。
他にも「暦の上では秋とはいえ、厳しい暑さが続いておりますが…」などの文章でも『秋なのにまだまだ暑い』という感じが伝わりやすいです。
9月に入ってもうそれほど暑さを感じない時
逆に、暑さが引いて、それほど夏らしさを感じない時は「残暑見舞い」とは書かずに、普通のお手紙として「相手を気遣う季節の挨拶」をします。
普通のお手紙ですので、頭語と結語(拝啓と敬具)を用いて、季節の挨拶をする感じですね。
初秋の候、皆様におかれましては、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます
(暑中見舞いや残暑見舞いのお礼)
(返事が遅れた事に対するお詫び)
(自分の近況報告)
(今後の相手の体調を気遣う言葉)
敬具
日付
このように、頭語と結語を使いつつ、時候の挨拶を入れて、暑中見舞い・残暑見舞いへの返事を書きます。
『初秋の候…』が少し固いと感じる時は…
このような文章だと、柔らかさや親しみやすさを感じます。
暑中見舞いの返事の例文 遅れた場合や出してない人への書き方
それでは、いくつか例文をご紹介いたします。
8月の間に「残暑見舞い」として返信する場合
ご丁寧に残暑見舞いのお葉書をいただき、ありがとうございます
今年は例年以上の暑さで、連日猛暑日が続いておりますが、皆様におかれましてはお元気のご様子で何よりです。
おかげさまで、私たち家族も一同元気に過ごしております。
夏も後半に入りましたが、今後もしばらくは暑い日が続くそうです。
夏の疲れも出やすい時期になりますので、くれぐれもご自愛ください
平成〇〇年 八月
暑中お見舞いのお葉書、ありがとうございました!
毎日暑い日が続いていますが、〇〇さんもお元気なようで安心しました。
私はと言うと、日々の暑さに負けないように、いつも以上にモリモリ食べて飲んで英気を養っています!
おかげで夏バテもせず元気いっぱいです(体重もモリモリ増えて困っています(笑))
夏も後半にはいりましたが、まだまだ暑い日が続くようですので、お体にはお気を付けくださいね
平成〇〇年 晩夏
9月に「残暑見舞い」として返信する場合
ご丁寧に暑中見舞いをいただきありがとうございます。
暦の上では秋とは言え、まだまだ猛暑日が続く今日この頃ですが、皆様におかれましては、お変わりなくお過ごしのご様子、何よりです。
また、ご挨拶が遅れてしまい申し訳ございません。
おかげさまで私の方も、夏バテや夏風邪を引くことなく、毎日健やかに過ごしております。
今年は久しぶりに実家に帰省し、家族や親戚と懐かしい時間を過ごすことが出来ました。
夏バテは秋に出るとも申しますので、風邪など召されませぬようご自愛ください
平成〇〇年 九月
この度はご丁寧な残暑見舞いのお葉書、ありがとうございます。
9月に入りましたがまだまだ暑さが続くこの季節、〇〇さんにおかれましてはお元気のご様子で安心しました。
また、お返事が遅くなりまして、大変申し訳ございません。
おかげさまで私の方も、夏バテなどすることなく、毎日元気に夏を過ごしております。
まだしばらくは厳しい暑さが続くようですが、体調にはくれぐれもお気を付けください。
平成〇〇年 初秋
9月に普通のお手紙として返信する場合
朝夕の風に秋の気配を感じる今日この頃、皆様いかがお過ごしですか?
この度は大変ご丁寧な残暑見舞いを頂戴し、本当にありがとうございます。
また、お返事が遅くなりまして申し訳ございません。
おかげさまで、私の方も毎日健やかな日々を過ごしております。
もうしばらくこの暑さも続くようですので、引き続き夏バテなどなさらぬよう、ご自愛くださいませ。
敬具
平成〇〇年 初秋
暑中見舞いの返事 遅れた場合や出してない人から来た時の例文集のさいごに
まとめとしては…
- 8月いっぱいに相手の元へ返事が届く場合は「残暑見舞い」として返信する
- 9月に入っても暑さが続く時は「残暑見舞い」を用いる事もある
- マナーに厳しい方や、暑さが落ち着いている時は「普通のお手紙」として季節の挨拶状として返信する
このような感じになります。
また、文中に「挨拶状を頂いたことへのお礼」と「返事が遅くなってしまった事へのお詫び」も忘れずに入れるようにしましょう。
暑中見舞いや残暑見舞いは、例文を検索すると堅苦しい挨拶文例が出てきますが、そもそもは、暑い季節に相手の事を気遣って出す挨拶状です。
あまり堅苦しく考えず、相手の方の事を考えた文章だと、気持ちも伝わると思います♪
また、出した手紙の返事が来るのは嬉しい物です。
返事を出す時期が遅くなりすぎたからとそのままにするよりも、遅れてもいいのでお返事を出した方が、相手の方も喜ばれると思います。