冬の寒さを乗り越えるのに、どうしても必要なのが暖房器具。
何か暖房器具を購入しようと思うけれど、エアコンは高いし…
何かほかにいい暖房器具はないかなぁと調べても、いろんな種類の暖房器具が出ていてなんだかよくわかりませんよね。
ストーブとファンヒーターって一緒じゃないの!?
…なんて思ったことありませんか?
そんな疑問にお答えすべく、今回は暖房器具の種類や特徴、ストーブとファンヒーターの違いについてのお話です。
もくじ
暖房器具の種類と特徴は?
なにか新しい暖房器具を買おうかなぁと思ったときに、あなたはまず何を考えますか?
石油ストーブ、ガスストーブ、電気ストーブ、ファンヒーターにハロゲンヒーター…。
暖房器具にしてもいろいろありすぎてなにがなんだかわからなくなりますよね^^;?
暖房器具の種類
まず、暖房器具は大きくその効果によって
- 部屋全体を暖めるもの
- 部分的に暖めるもの
この2種類のものに分けられます。
エアコンなどのように部屋全体を暖めるものと、こたつなどのように一部分だけを暖めるもの…という違いですね。
「どこを暖めたいか?」ということは暖房器具を選ぶ際の重要なポイントです。
一人暮らしの場合では自分がいる場所だけ暖かければいい場合もありますし、家族で暮らしている場合は1か所だけでなく部屋全体を暖める必要が出てくるでしょう。
そのように「用途」によってどんな暖房器具が必要なのかをまず考えることが大切です。
部屋全体を暖める暖房器具
- エアコン
- ファンヒーター
- 石油ストーブ、ガスストーブ
- 床暖房
これらは部屋全体を暖めるパワーのある暖房器具ですので、メインの暖房器具として使われることが多いと思います。
パワーのある暖房ですので、かかる暖房費は部分的な暖房に比べて比較的割高になりますし、本体自体の価格も高価になるのが特徴です。
部分的に暖めるもの
- 電気ストーブ
- こたつ
- 電気毛布
- 電気カーペット
これらの電化製品があるところは暖かいですが、それ以外の処での暖房効果はあまりないものですよね。
暖房器具の近くにあるものや人を暖める効果は高いですので、少人数での生活環境では活躍するもの。
ですが、大勢で生活するような環境には適していないものになります。
局所的に暖める器具ですので、かかる暖房費は部屋全体を暖めるものに比べて割安で、本体自体の価格も比較的安いのが特徴です。
部分的な暖房器具の電気代の比較や、究極の暖房費節約についても記事を書いています。ぜひ比べてみてください♪
冬のエアコン暖房の電気代はなぜ高い?一人暮らしでコスパ最強の暖房器具も紹介!
ストーブとヒーターはどう違う?
暖める対象が違うということはわかったけれど、いまいちよくわからないのがストーブとファンヒーターの違い。
どちらも部屋全体を暖めてくれるものだけれど、どこがどう違うのでしょう?
ただでさえよくわからないのに、何を燃料とするかによって…
- 石油ファンヒーター/石油ストーブ
- ガスファンヒーター/ガスストーブ
- セラミックファンヒーター(電気)/電気ストーブ
と、非常にざっくりですがさらにこのように分類されますよね^^;
さらになにがどう違うのかわからないので、まずはそれぞれの特徴を見ていきましょう。
ファンヒーターの種類と違い
ファンヒータはガスや電気、石油を原料として生み出した熱をファンの力によって部屋の中に拡散し、部屋全体を素早く温めるという特徴があります。
温風で部屋を温める…という点ではエアコンと同じ部類に入るといえるでしょう。
また、部屋が乾燥しやすいというのも特徴です。
ガスファンヒーター
ガス管とヒーターを接続しなければいけないため、ホースの長さによっては設置する場所が限られてきます。
また、都市ガスエリアはいいですが、プロパンガスの場合ですとガス代がものすごく高くなります…。
部屋が暖まる速さは群を抜きますが、ガスの燃焼による匂いが室内に籠り定期的な換気が必要になるのがネックです。
石油ファンヒーター
実は私は石油ファンヒーターをずっと「ストーブ」だと思っていました^^;
灯油を入れるもの=ストーブという誤解をしていたのですが、ファンが付いたものは石油ファンヒーターに分類されます。
比較的早く部屋全体を温めることができますので、まだ多くの家庭でこちらのファンヒーターが使われているのではないでしょうか?
デメリットは灯油を原料とするために灯油を購入し、補充しなければいけないこと。
寒い冬に外に出て灯油を補充する手間はとても面倒ですし、なにより灯油のにおいがきついですよね…。
セラミックファンヒーター
電気の力を使うファンヒーターです。
他の2つのファンヒーターと比べて燃料が電気だけでいいのでお手軽さが売りです。
ただ、その分温める力が弱いのが弱点なので、大きな部屋を暖めるのには向いていません。
ですが、1Rや1Kなどの一人暮らしの場合はセラミックファンヒーターでも十分対応できると思います。
ストーブ
ファンヒーターが暖かい空気を拡散するのに対して、こちらはじわじわと熱を周りに放出してゆっくりと部屋を暖めていくタイプになります。
そのためファンヒーターに比べると部屋全体が暖まるまで時間がかかるのがデメリットです。
…というよりも、ストーブは熱が当たっているところや空間を部分的に温めるものと考えた方がいいでしょう。
ファンがないために部屋の埃が舞い上がったり、空気が極端に乾燥するということがありません。
ガス・石油・電気ストーブとファンヒーターと同じ種類がありますが燃料のメリットやデメリットはファンヒーターと大きく変わりはありません。
値段はファンヒーターに比べて安価なのもポイントです。
種類によってはストーブ上部が高温に。
上にやかんを置けば部屋の加湿効果が狙えますし、お鍋を置いてちょっとした煮炊きなどもできるのが嬉しいところ。
おでんをことこと煮込んだり、アルミホイルに包んだ芋をのせて焼き芋を焼いたり、いかにも冬な雰囲気が味わえるのもいいですよね♪
ですが、小さいお子さんがいるようなご家庭では注意が必要!
お子さんがストーブに触れないようなガードがファンヒーター以上に必要になってきます。
熱くなる高温部分がファンヒーターよりも多いのが特徴なんですね。
また、ハロゲンヒーターやカーボンヒーターなどは電気ストーブに分類されます。
…ややこしいですよね^^;
石油やガスストーブと比べると部屋全体を暖める効果は低く、どちらかというと部分的に暖める暖房器具になります。
これらの電気ストーブはコンセントにさっとつないですぐに暖かくなるのは魅力的。
ですが電気代が比較的高いのがネックだといえます。
…これだけですとストーブが劣って見えてしまいますが、石油ストーブは電気やガスを必要としないため災害時などにおいて非常に効果を発揮します。
どこへでも持ち運びができて、灯油とライターさえあれば着火して暖をとれるというのは他にはない長所だと思います。
このように同じ「部屋全体を暖める」暖房器具でも、その暖まり方や使用方法にはいろいろあります。
まずはライフスタイルを見つめてみて、自分に合った暖房器具はどのタイプかをざっくりと決めてみることをおススメします。
電気ストーブのハロゲンとカーボンの違い
最近人気が出ているのがハロゲンヒーターやカーボンヒーターなどの電気ストーブですよね。
特にハロゲンヒーターはその本体価格の安さから、手軽に購入できる暖房器具として特に人気があります。
どちらも遠赤外線を利用して体を温める暖房器具ですが、名前が違うようにその熱の発生方法や効果にも違いがあるんです。
ハロゲンヒーター
ハロゲンランプを熱源とする電気ストーブで、熱源の後ろについている鏡のような反射鏡によって効率的に熱を反射して熱を拡散します。
電源を入れてから暖かくなるまでが本当にあっという間なのが特徴ですが、消費電力が600W~1000Wと高めなのに対し、部屋全体を暖める効果はないのがネックです。
カーボンヒーター
ハロゲンランプよりも遠赤外線効果が高いカーボンを使ったヒーターです。
一見ハロゲンヒーターと同じように見えますが、カーボンヒーターには体の中まで浸透して中からぽかぽかと暖める遠赤外線効果がありますので、感じる暖かさは格段に違います。
暖かさが違いますので、ハロゲンヒーターの半分の消費電力で同じくらいの暖かさを実感でき、コストパフォーマンスもハロゲンヒーターに比べて優秀です!
以前はハロゲンヒーターが人気がありましたが、最近では電気代の割には暖かくないという理由からカーボンヒーターの方が人気になっているようです。
暖房器具の種類と特徴!ストーブとヒーターやハロゲンとカーボンの違いは?のまとめ
暖房器具の種類や特徴、ファンヒーターとストーブの違いについてお話ししましたが、まとめると…
部屋を全体的に温めるならファンヒータ、部分的に温めるならストーブ
プロパンガスならガス代が高くつくのでNG!
1Rなどの場合はセラミックファンヒーターがおすすめ!
部屋の乾燥が気になるならファンヒーターよりストーブ!
ハロゲンヒーターかカーボンヒーターならカーボン!
ですが、どの暖房器具も一長一短。
部屋の大きさ、家族の状況や暖房をどう使うかなどのライフスタイルに応じて使用する暖房器具を考えることが大切です。
新しく暖房器具を購入しようと考えているあなたの参考になれば幸いです。
寒さに負けず元気に冬を乗り越えましょう!!