寒い冬、冷え性の方には辛い日が続きますね…。
ただでさえ忙しい年末年始は、生活のリズムが乱れたり、付き合いが増えて食生活が乱れたり…
冷え対策に日頃の生活を改善しようと思ってもなかなかできなかったりしますよね。
そこで今回は…
- 冷え対策におすすめの外食時のメニューの選び方
- 冷え性の人がお酒を飲むときの注意点
こんな「冷え性と外食」についてのお話です。
もくじ
冷え対策は食べ物から メニューと献立の選び方のポイント
私たちの身体は生きていくために体温を一定に保つことができるようになっています。
「熱をつくる働き」と「熱を運ぶ働き」が上手に作用して体を一定の温度に保っているので、この二つの機能がきちんと働けば冷えは起こらないんですね。
しかし、現代ではライフスタイルの変化や暖房による室内と室外の気温差などで、この機能が上手に働いていない人が多くなっています。
それを改善するのに有効なのが「食事スタイルを見直す」ということ。
冷えない体を作るための食事のとり方をすれば、自然と冷えも改善されるんです。
でも、いつも「身体が冷えない食べ物を食べなくちゃ…!」なんて考えていたら息が詰まっちゃいますよね。
「あぁ…最近根菜ばっかり食べてる気がする…」
「食べ物には陰と陽があって、体を冷やさないためには陽の食べ物を食べなくちゃいけないから…あれ?陽の食べ物ってなんだっけ?」
…なんて。
ただでさえストレスフルな現代社会…
こんなことばかり考えて、食事まで「面白くなく」なったらストレスが溜まって逆効果です。
もちろん食材も意識することは大切ですが、もっと簡単な献立のコツがあるのでご紹介しますね。
週1回は鍋をメニューに入れる
冬の定番メニューといえば鍋。
鍋はたくさんの食材を一度に取ることができて、とてもバランスの良い献立。
しかも、肉や魚で、熱の元となる三大栄養素の「タンパク質」をとることができます。
また、身体を冷やすと言われる「陰の食材」は、加熱することでその性質が「陽」へと変わり、体を温める食べ物へと変化します。
鍋物だと「陰」の食材も気にせずに食べることができるので楽♪
しょうゆ、みそ、キムチ、塩などといろいろな味があって飽きが来ないのも嬉しいところです。
しょうゆやみそ、キムチなどの発酵食品は身体を暖めますし、さらにキムチはその辛さから体を温めてくれます。
生姜やネギ、にんにくなどの薬味をどんどん使う
生姜とねぎは身体を暖める効果抜群の食材。
なんにでも合うネギと、隠し味やにおい消しとしても万能な生姜を料理にどんどん使いましょう!
生姜焼き、野菜炒め、味噌汁、ハンバーグ、魚の煮付け、ラーメン…
大抵の料理には合いますし、チューブのものだと準備も簡単ですよね。
味噌汁にしょうがを入れると身体がカッカとしてくるのがわかります。
生姜はチューブをひとつ持っておくと、紅茶やココア、甘酒に入れたりと体を温める飲み物にも使えます。
料理や飲み物にとろみをつける
葛湯を飲むとお腹の中からぽかぽか暖かい感じがしますよね?
とろみがついたものを食べると、食べ物が持つ熱をそのまま体の中まで届けることができます。
ラーメンも「あんかけラーメン」のようにとろみをつけることで、身体の中に効果的に熱を届けることができます。
とろみと言えば「片栗粉」が思い浮かびますが、できれば冷え性対策の漢方薬としても使われている「葛粉」を使った方が効果大です。
ホットミルクやホット豆乳に葛粉でとろみをつけ、甘みをつけると美味しい即席洋風葛湯ができあがります。
陰とか陽とか…ちょっとわかりにくいことはとりあえず置いておいて、この3つのことに気を付けるだけでも冷え対策になるんです。
冷え性対策での外食メニューの選び方は?
なにかと忙しい現代。
いつも自分でご飯を作るというのはなかなか難しいですよね?
お昼は外で食べる人が多いでしょうし、仕事が忙しいと夕食も出来合いものや弁当を買って帰るということもよくあること。
そんなときでも意識したいのが「冷えない体づくりのための食事」です。
ここでは外食や弁当で「冷え対策」になるメニューや献立を紹介します。
和食の場合
豚肉の生姜焼き
豚肉と生姜は冷え性改善にぴったりの組み合わせ。
そのままでは身体を冷やしてしまう生野菜の付け合わせも、これらと一緒に食べることでバランスがとれます。
天ぷら
天ぷらは特におすすめな調理法です。
中でも天ぷらの王道の「エビ」!
エビに含まれる「タウリン」は肝臓の働きをサポートし、体の中で熱を生み出す機能を助けます。
陰の食材の野菜も、火を通すことで陽の食材へと変わりますし、
陽の食材の「さつまいも」や「レンコン」などの固い根菜も美味しく食べられます。
ほうれんそうのおひたし
定食のつけあわせが選べるのなら、ほうれんそうのおひたしがおすすめです。
ほうれん草はもともとは身体を冷やす食材ですが、茹でると身体を温める食材に代わります。
また、ほうれん草に含まれるビタミンEは、血管を拡張します。
血液の流れを良くする作用があるため「熱を運ぶ機能」を助けます。
肉みそ
これだけでおかずが要らなくなるご飯の最強のお供!
弁当を買いそびれた時も、家の冷蔵庫にこれがあれば、ご飯を炊けばなんとかしのげますよね(´∀`●)
タンパク質のひき肉と、体を温めるにんにく、しょうが、みそ。
ねぎや唐辛子までたっぷり入った冷え対策にぴったりのご飯の友です。
洋食、中華の場合
トマトとエビのパスタ
身体を冷やす夏野菜のトマトも火を通すと冬でも安心して食べられます。
チキングリーンカレー
エスニック料理を代表するグリーンカレー。
香辛料が身体を芯から温め、新陳代謝もアップさせてくれます。
スープストック
女性のランチの強い味方、Soup Stock Tokyo。
寒い冬にぽかぽかのスープを飲んだ時の幸せ感は言葉に言い表せませんよね(〃艸〃)
どれもたくさんの野菜が使われていますし、タンパク質の肉、魚も併せて取ることができます。
なによりご飯がただのご飯ではなく「白ごまご飯」なのも冷え性にはぴったり!
ゴマに含まれるセサミンには、血行を促進させる効果があり、体内で熱を作るときに必要なビタミンも豊富です。
五目あんかけラーメン
値段が手ごろな中華料理屋やラーメンも、ランチでよくお世話になりますよね。
中華料理は具材がいっぱいですので、それだけでもバランスがいい食事。
そこにさらに「とろみ」がついたメニューを選ぶことで冷え対策になります。
酸辣湯
血行促進の効果が高いお酢と体を温める香辛料が入った酸辣湯は冬にぴったりの中華。
さらに、生姜やネギも入っている「ぽかぽかメニュー」です。
冷え性でお酒を飲むときに気を付けること
お昼だけでなく、冬は忘年会や新年会で飲み会も多いですよね。
夜の居酒屋でも「冷え対策」を考えた食事や飲み物を摂ることがポイントです。
お酒を楽しく飲むとリラックスでき、血行が良くなりますが飲み過ぎは禁物。
飲んだ直後はアルコールの力で確かに体が温まりますが、アルコールを肝臓で分解するときに大量の水分が使われます。
お酒を飲むとトイレが近くなりますが、それは飲んだアルコールを分解するのに、大量の水分を消費したものが尿として出ているんですね。
体の中の水分を使うことになるので、血液の濃度が高くなってしまい、さらさらとした血液がどろどろになります。
そうすると、体の中に上手に血液をはこぶことができなくなり、手足の先の冷えに繋がります。
一時的に体温は上がりますが、結局は逆効果なんですね。
体を冷やすお酒と温めるお酒
それでも飲みたいし、飲まなきゃいけない事もあるお酒。
そんな時は、できるだけ身体を暖めるお酒を飲むようにしましょう。
お酒にも「体を冷やすもの」と「体を温めるもの」があり、ざっくりと分類すると・・・
- 体を冷やすお酒:麦が原料の酒
- 体を温めるお酒:米が原料の酒
ビール、白ワイン、焼酎
日本酒、赤ワイン、紹興酒
こんな感じなので、乾杯はとりあえず生!で。
その後はできれば熱燗の日本酒や赤ワインなどを飲むようにするといいと思います。
どうしてもビールが飲みたい場合は「黒ビール」がおすすめです。
色の黒い食べ物や飲み物は色の白いものに比べて身体を暖める効果があります。
同じワインでも白ワインが体を冷やすのに赤ワインは温めるのと同じですね。
また、水割りやロックよりもお湯割りなどで飲むのもポイントです。
おつまみはしっかり食べる
お酒と同じくらい楽しみなのが飲み会の食事!
飲むばかりでは肝臓にも負担がかかりますので、おつまみや食事はきちんと食べましょう。
おすすめなのが、もずくや若芽、海ブドウなどの「海藻類」のおつまみです。
ミネラルやビタミンが豊富で身体を温める働きに力を発揮します。
また、定番の枝豆やチーズ、肉や魚の料理は肝臓の働きを助けます。
チーズなどの乳製品はアルコールの吸収を遅くする働きもあるので、悪酔い防止にも一役買ってくれます。
冷え対策は食べ物から!外食のメニューの選び方やお酒の飲み方のまとめ
今回は冷え性の方が外食や宴会時に気を付ける「冷え対策」についてお話しました。
一時的に体を温めるだけでは、根本的な「冷え」の解決にはなりません。
冷えが起こるメカニズムに沿った対策をすることが、脱!冷え性の近道なんですね。
忙しい毎日の中で、メニュー選びの参考にしていただければ嬉しいです。