『冬になるとなぜだか体が痒くなる』そんな経験ありませんか?
特にお風呂上がりや、夜に布団に入って体が温まったときにムズムズと襲ってくるかゆみ…。
一度かき出すと止まらなくなって、痒けばかくほどかゆみはひどくなる一方!
気がつくと脚や体が傷だらけなんて人もいると思います。
夜中に目が覚めるほどのかゆみに襲われる人もいますし、寝不足の原因にもなる厄介な症状ですよね。
今回は、冬に体が痒くなる原因やかゆみを起こさないための対策についてご紹介します。
もくじ
冬のかゆみの原因はなに?
「乾燥肌」。
いまや冬の常套句となるほど多くの人が悩んでいる問題ですよね。
乾燥肌って、頭痛や歯痛、腹痛などの痛みが伴うものとは違い、緊急度がそんなに高くないような気がしますけど…
でも、乾燥肌って実はかなりやっかいなもの。
症状がただの乾燥肌のうちはまだいいですが、放っておくとだんだん我慢できないほどのかゆみに襲われ、かきむしった部分にかさぶたができるほどになります。
止まらないかゆみからそのかさぶたをまたはがしてしまうという悪循環に陥って、体に傷が残るだけでなく、黒ずんだ色素沈着を残してしまうことになってしまうんです。
乾燥肌がひどくならないうちに適切な対処をして、これ以上乾燥がひどくならないような予防をすることが大切なんですね。
冬に乾燥肌になる原因は?
冬は夏に比べて乾燥しやすいということがよく言われますが、そもそもなんで冬は乾燥がおきやすいのでしょう?
その一番の原因は「暖房」です。
ただでさえ冬場は空気が乾燥しているのに、寒さ対策でエアコンやストーブ、こたつなどの暖房器具を使用しています。
暖房器具の多くは暖かい空気を室内に循環させることで部屋の温度を上げる仕組みになっています。
乾燥器が温風で洗濯物を乾かすのと同じように、暖かい空気は私たちの身体から水分を奪っていくのです。
体が暖かいとかゆいことも
この暖房は身体から水分を奪うだけでなく、さらなるかゆみを引き起こす原因にもなっています。
…というのも、体温が上がったり、寒いところから暖かいところに移動したり。
そんな急激な温度差を感じると、かゆみはさらに勢いを増す特徴があるんです。
お風呂上がりにかゆみを感じたり、布団に入ってしばらくすると、今までなんともなかったのに急に身体がかゆくなることがありますよね?
また、寒い日にジョギングや運動をすると体がかゆくなる経験をした人もいるかもしれません。
これは急激な温度差で身体があたためられたことによりかゆみが増幅されたせい。
冬はただでさえ乾燥によってかゆみが引き起こされているところに、「暖かい」という温度変化が加わることで、普段は感じない猛烈なかゆみを感じてしまうんですね!
冬の乾燥によるかゆみの対策
このように、冬はかゆみは発生しやすい環境がこのうえないくらいととのっている季節なんですね・・・。
しかし、かゆみの原因が「乾燥」と「急激な温度変化」によるものだということがわかっているのですから、この対策をすることでかゆみを軽減することができます。
ここでは少しでもかゆみを軽減するためにできる対策についてご紹介します。
乾燥肌で注意したい入浴法
肌の乾燥に深く関係があるのが「お風呂」です。
お風呂はお湯につかるものですから、一見、体に水分を補給する手段のように見えます。
でも実はその方法次第では体から水分を奪ってしまう乾燥の原因の元。
乾燥しない肌を作るために、次のことに注意して入浴することが大切です。
熱いお湯ではなくぬるめのお湯につかる
熱い湯に長く入ると、皮膚の保湿機能が低下します。
食器を洗う時のことを想像してみてください。
油がぎとぎとのフライパンやお皿を洗う時、あなたはどのような水で洗いますか?水?それともお湯?
きっとほとんどの人がお湯で洗いますよね?
…だってお湯の方が油が落ちるんですもん!
人間の身体もそれと同じなんです。
熱いお湯は私たちの身体から皮脂を洗い落してしまいます。
余分な皮脂だけならいいのですが、保湿のために必要な皮脂もごっそり落としてしまうんですね。
熱いお湯は乾燥肌のもと。
乾燥によるかゆみを感じているときは、入浴時は38~40℃くらいのぬるめの湯で長湯をしないようにしましょう。
素手で体を洗ってみる
身体を洗う時には垢を落とすために、ナイロン性のタオルなどでゴシゴシと体を洗う事があると思います。
でも、これも乾燥肌を引き起こす大きな原因!
ただでさえダメージを受けている肌が、ごしごしと力強く現れることでさらに傷つき荒れてしまいます。
肌のかゆみを感じているときはボディタオルなどを使わずに、素手で身体を洗ってみてください。
お肌へのダメージが減って、かさかさガサガサが改善されると思います。
冬は夏に比べてそれほど汗をかく事もないと思いますし、ボディタオルは数日に1回の使用で、普段は素手で優しく洗うくらいでも十分きれいに体を洗えると思います。
保湿効果のある入浴剤を使う
湯船にお湯を溜めて入浴する方は、保湿効果のある入浴剤がおすすめです。
ボディクリームよりも簡単に全身の保湿ができるのが楽ですし、なによりも使っていて気持ちがいいですよね ♪
リラックスして楽しみながら保湿ケアができるというのは嬉しいですし、長続きします。
おすすめなのが「とろみのついた入浴剤」です。
コラーゲンを配合した保湿効果のあるとろみのある入浴剤は一度使うと病みつきになります!
お湯の温度が冷めにくくなる気もしますし、冬場のガス代の節約にも効果ありで一石二鳥ですね♪
また、こんな「水道の塩素を取り除く入浴剤」なんてのもあります。
お風呂は乾燥肌になるかならないかも大きな分岐点。
今の入浴法に心当たりのある方は少し意識してみてください。
暖房を使う時の乾燥肌対策
乾燥肌の原因のもう一つが暖房ということでしたが、冬場に暖房を使わないということはなかなか難しいですよね。
そこで、乾燥肌になりにくくするための暖房を使う時のポイントをご紹介します。
エアコンの風を直接受けないようにする
エアコンの風を直接体に当ててしまうと体が乾燥します。
直接体に当たらないような風向きに調節したり、ファンヒーターを使っている場合もヒーターの前に座って風を直で受けることがないようにするだけでずいぶん違います。
加湿器を併用する
寒い冬には自然とエアコンの設定温度も上がるもの。
しかし、暖房器具の設定温度が上がると室内の湿度は下がってしまうんです。
厚着などの処置をして設定温度を低くできればなによりですが、乾燥肌になりたくないからといって、無理して温度を低く設定して風邪をひいては元も子もありませんよね…。
そういう場合には、加湿器を使って室内の湿度をあげると乾燥対策になります。
でも、加湿器はちょっと高いし…
という人にはアロマディフューザーがおすすめ!
1000円~2000円代の手ごろな値段で購入できますし、アロマ効果もあって気分転換にもなりますよ♪
ローズウッドやゼラニウム、ラベンダーなどは乾燥肌にいいオイルなのでおすすめです^^
冬の乾燥のかゆみにおすすめのクリーム
乾燥対策にはクリームが手っ取り早いですけど…
今は沢山の保湿クリームがありますし、どれがいいのか迷ってしまいますよね。
人によって肌に合う合わないというのも必ずあると思います。
そこで、個別のメーカーの商品をご紹介するのではなく「どういったクリームを選んだらいいのか?」という保湿クリームを選ぶ時のポイントについてご紹介します
- アルコール、香料、着色料の入ってない刺激の少ないものを選ぶ
- 尿素、ビタミンE、ホホバオイルや馬油、セラミド、コラーゲン、ヒアルロン酸などが配合のクリームを選ぶ
ポイントはこの2つ!
まず、今すでにお肌はかなりのダメージを受けています。
そのダメージをひどくさせないためにアルコール、香料、着色料などの刺激のない成分の物を選ぶことが最重要です!
でも、いろいろと成分を見るのが面倒な時は、「香り」を一つの目安にするといいかもです。
いい香りのするクリームは塗っていて気持ちがいいですし、臭い物よりいい匂いのするものを選びたいですけど…
でも、香りのよさを前に出しているクリームで保湿効果が高いものってなかなか少ないもの。
なので私は「いい香り♪」を前面に押し出しているものより、パッケージに成分がでかでかと書かれているものを選ぶようにしています。
尿素や、ビタミンEなどの成分は保湿効果が高いことで有名。
特にホホバオイルや馬油は人間の脂分と成分が似ているため、とても浸透しやすいという特徴があります。
普段の保湿ケアとしてはちょっと油分が多いかもしれませんが、乾燥肌の時にはおすすめの成分なんです。
多すぎる種類のクリームに悩んだときは「ホホバオイル」や「馬油」をポイントに選んでみてくださいね。
また、セラミドは保湿浸透効果が非常に高い成分。
ちょっと高くてもいいからいいものが欲しい!という場合にはセラミド配合のクリームがぴったりですよ♪
ドラッグストアなどでお試し用でテスターが置いてあるときはとりあえずどんどん使いましょう♪
いろんなボディクリームを試してみて、自分に合ったものを早く見つけたいですね♪
冬の乾燥のかゆみの原因と対策やおすすめのクリームの選び方まとめ
冬の乾燥肌は早めの対策が重要です。
たいしたことがないと放っておくと、かゆみはどんどんひどくなります。
生活にも支障がでるだけでなく、体にも傷や跡が残ってしまうのは避けたいですよね…。
まずは入浴法や暖房の使い方を意識して身近なところから乾燥対策を始め、その後でクリームなどの保湿対策も行うようにすると効果が現れてくると思いますよ^^