夏の外仕事。
炎天下の中で長時間外にいると、日射病で頭痛や吐き気がしたり、体に熱がこもって熱中症になったり。
自分では大丈夫だと思っていても、ふと気が付くと「あれ…?」と、具合が悪くなることもありますよね。
暑い日差しの中での仕事や作業は、具合が悪くなる前に計画的に休憩をして水分補給をすることが大切です。
ここではそんな…
- 炎天下の屋外での仕事の熱中症対策で気をつけたい事
- 外仕事の熱中症を予防する対策グッズ
- 熱中症にならないための水分補給の効果的なタイミング
こんな、屋外での仕事中の熱中症対策についてまとめました。
もくじ
外仕事での熱中症対策で気をつける事は?
照りつく太陽の下での長時間の仕事。
大量の汗をかくことが多い野外での仕事では、いつも以上に熱中症対策に気をつける必要があります。
熱中症になりやすい環境
「熱中症」と聞くと、真夏の日差しが強い時期に起こりやすいイメージが強いですが、日差しや気温が高くなくても熱中症が起こる危険性はあります。
温度がさほど高くなくても、ムシムシした蒸し暑い日や、風通しが悪く熱がこもりやすい環境では、体の熱を上手に発散させることが出来ずに熱中症になる危険性が高いと言われているんです。
- 梅雨の合間や梅雨明けなど、急に気温が上がった時
- 休み明けなど体に急に負荷がかかった時
- 熱帯夜による寝不足や夏バテでご飯を食べられない時
- 日影が無く日差しを直接浴び続けたり、アスファルトの照り返しのあるところ
体が疲れやすい夏はもちろんですが、まだそんなに気温が高くない梅雨の間や梅雨明け後すぐの6~7月も熱中症になる危険性はあるんですね。
こんな環境や、体の不調を自覚しているときは、いつも以上に念入りに熱中症対策をする事で、日射病や熱射病を事前に防ぐ事ができます。
外仕事での熱中症対策のポイント
また、屋外で仕事をする時のポイントがこちらです。
水分補給はのどが渇いてからではなく、定期的に時間を決めて飲む
水分補給と一緒に塩分も摂取する
熱がこもらない服、汗の蒸発を妨げない服を着る
風通しのいい、白系の色の帽子や冷却グッズを利用する
1時間以上の連続した作業はせず、日陰でこまめに休憩を取る
暑いと自然と喉が渇いてくるので、ナトリウムを含んだスポーツドリンクやお茶などをよく飲むとは思いますが、喉が渇いてからではなく喉が渇く前に飲むことが大切です。
水分補給と一緒にやっておきたい塩分補給。タブレットや塩飴で手軽に摂取できますが、気になるのが塩分量や1日当たりの個数。汗に含まれる塩分量や必要な塩分量などはこちらでまとめてます。
また、どうしても日差しを直接浴びてしまう外での仕事は、服装や休憩もとっても大事!
特に熱がこもりやすいのが「ヘルメット」や「帽子」です。
日射病対策にと帽子をかぶる事も多いですよね。
実際に、直接日差しを浴びる事をカットする帽子は日射病対策には効果的ですが、帽子の種類や色によっては逆効果なんです。
よくありがちなのが黒い帽子です。
黒色は紫外線をカットするので夏の紫外線対策にはよく使われますが、一方「熱を吸収しやすい」という作用もあるんですね。
炎天下での長時間の作業で「熱中症予防」をする場合は、白系で通気性の良い帽子が良いと言われています。
外仕事の熱中症対策はグッズを効果的に活用しよう!
外仕事の時に効果的なグッズにもいろいろなものがありますが、私が使ってみて「これはいい!」と思ったものをご紹介させていただきますね。
衣類の冷却スプレー
私は1日の内の約8時間は外回りの仕事をしているのですが、夏場に一番手放せないグッズがこちらです。
あらかじめ洋服の襟元やワキ、背中や胸の部分など、熱がこもって汗をかきやすい部分にスプレーしておくタイプの冷却グッズです。
冷却といっても、直接衣服を冷やすのではなく、メントールの成分が涼しさを感じさせてくれるタイプなのですが…これがかなり気持ちいいんです!
ストロングというだけあって、メントール感はかなりのもの。
個人的な感想としては持続時間は1時間ほど。
休憩のたびにシュッシュしていますが、汗をかいた後に風が吹き抜けて行った時のひんやり感が気持ちいいんです♪
メントールの清涼感が好きな方にはおすすめの1品です。
冷却スカーフ
夏の屋外の冷却グッズの定番の冷却スカーフ。
ドラッグストアやスーパーで100円程度で購入できるのですが、値段の割にはしっかり仕事をしてくれるコスパ最強な熱中症対策グッズだと思います!
正直「効果あるのかな?」と見くびっていてずっと使ってなかったのですが、一度使ってみるともう病みつきです!
中でもおすすめなのがこちらのクールビットシリーズです。
紫外線対策、暑さ対策、熱中症予防対策の専門店の商品なんです。
子供用の帽子から農作業、現場作業用の本格的なものまで、商品のラインナップも帽子やヘルメット用のインナーにベストまでいろいろあるんです。
作業以外にも屋外のスポーツやアウトドアでも活躍する、夏に大活躍の熱中症対策グッズのシリーズですよー(´∀`●)!
ハッカ油で虫除けスプレーを手作りしてみたら、なんと清涼スプレーとしての方が効果がありました!(笑) 特に、髪にスプレーしてわしゃわしゃした時の気持ちよさったら最高です!外で汗をガンガン流すお父さんやご主人におすすめしたい1本です!
熱中症の水分補給のタイミング こまめに飲むってどれくらい?効果的な飲み方は?
では次に、スポーツドリンクや麦茶など、飲み物で水分補給をするタイミングや、効果のある飲み方についてご紹介させていただきます。
熱中症のこまめな水分補給のタイミング
ただでさえ汗をかきやすい夏。
日常生活を過ごすだけでも滴る汗はすごいですよね。
外で長時間作業をしなくても、夏場は…
- 朝起きた後
- 朝・昼・夜の食事の時
- 入浴前と入浴後
- 寝る前
このようなタイミングで、きちんと意識して飲み物を飲むことが大切です。
特に朝は、睡眠中の寝汗で体に水分が不足している状態。
特に意識してしっかりとコップ1杯、200~250ml程度の水分を飲むようにした方がいいようです。
また、水分不足になりやすい外仕事をする時は、もっとこまめな水分補給が必要です。
28度~30度の屋外で1時間歩いた時にかく汗は約600ml。
31~34℃になると約800mlなんだとか!
確かに、仕事や作業の内容によっては、作業服がびちょびちょになるほど汗をかくこともありますよね。
私も自衛隊に居た頃は毎日、迷彩服の背中に白い塩が浮き出る位汗をかいていました(;´Д`A “`
厚生労働省のホームページにも・・
身体作業強度等に応じて必要な摂取量等は異なるが、WBGT基準値を超える場合は、少なくとも、0.1~0.2%の食塩水、ナトリウム40~80mg/100mℓのスポーツドリンク又は経口補水液等を、20~30分ごとにカップ1~2杯程度を摂取することが望ましい。
出典:職場における熱中症の予防について http://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/06/h0616-1.html
と記載されています。
- 作業に取り掛かる前
- 作業中は20~30分に1回
- 休憩中
自分でしっかりと「このタイミングで必ず飲む!」と決めて、意識的に飲む事で熱中症になるリスクが減るんですね。
夏場の作業は「疲れたから休憩しよう」「そろそろ休もうか」ではなく、45分働いたら必ず15分休憩するというような、目安を決めておくといいと思います。
熱中症予防に効果的な飲み物と量の目安
20~30分毎に、1口から2口の水分を飲みながら、休憩中はコップ1杯程度の水分を。
また、飲み物は…
- 大量の汗をかいている作業中や作業後:スポーツドリンク
- 休憩中や普段の水分補給:麦茶や水
まだ汗をそんなにかいていない時に、必要以上にナトリウムや糖分を含んだスポーツ飲料を飲みすぎるのも良くありません。
食事で塩分を摂れるご飯時や、作業時以外など、汗をかく量やシーンに応じて飲み物を変える事で、より効果的な水分補給ができます。
熱中症対策の飲み物 コンビニで買うならどれがいいか比較してみた!
自販機やコンビニで飲み物を買う時も、どうせなら熱中症予防になるものや喉が渇きにくいものを選びたいですよね。どれがいいかな?といつも迷ってしまうので、定番の夏の飲み物の飲みやすさや成分を比較してみました!
熱中症の症状を感じ始めた時に飲む飲み物
熱中症の時に効果的な飲み物として、スポーツドリンクや麦茶が有名ですよね。
ですが、熱中症の症状がすでに出てきたかも?と感じる時は、重度の脱水状態を短時間で改善するよう作られた経口補水液が効果的です。
この経口補水液。
脱水症状に効果的として、夏バテ対策や熱中症対策の水分補給で飲まれる事が多いようですが、実は逆効果なんだとか。
塩分濃度がかなり高めになっているので、がぶ飲みをしたり、アクエリアスやポカリなどのスポーツ飲料のように摂取すると、かえって水分と塩分のバランスが崩れる原因になるそうです。
通常の水分補給というよりも「脱水時の水分補給用」なんですね。
あれ?やばいかも?という時だけ経口補水液で水分補給をした方がよさそうです。
また、私がいつも飲んでいるのが炭酸水(無糖)です。
炭酸水は真水よりも早く体内に吸収されるという特徴があります。
- 炭酸で血管が拡張することによってスムーズに水分が身体に行き渡る
- 体の疲れを取る
このような効果が期待できますので、素早く水分を補給したいときには炭酸水は効果的と言われているんです。
外仕事での熱中症対策まとめ こまめな水分補給はどれくらい?のまとめ
屋外での作業や仕事時の熱中症は、用心すぎる位に気をつけてちょうどいいのではないでしょうか?
1時間おきにスマホのアラームをセットして休憩を取るのを忘れないようにしたり、いつも手の届くところに飲み物を置いておいたり。
こんな「ちょっとした事」で防げると思います。
夏の暑さに負けないように、頑張ってくださいね!