除湿剤 捨て方

 
湿気の多い梅雨。

押し入れや靴箱の湿気やカビ対策に、水とりぞうさんやドライペットのような水が溜まるタイプの湿気取りや除湿剤を使っている方も多いですよね。
 

値段も安くて湿気が取れているのが目に見えてわかる除湿剤はとっても便利なんですけど、除湿剤の溜まった水の捨て方ってどうしていますか?
 

普通に排水溝に流してもいいのか、それともなにか気をつける事があるのか…。

今回はそんな「除湿剤の水の捨て方」のあれこれについてまとめてみました。

スポンサードリンク

除湿剤の水の捨て方と気をつけるポイントは?

私は今まで除湿剤に溜まった水を適当に捨てていたんですよね。

普通に洗面所や台所の排水溝に流していたのですが、ふと気になって調べてみると、湿気とりの水を捨てる時にはいくつか注意が必要だったんです。

湿気とりのタンクに溜まった水の正体

容器内に溜まった水は「湿気が水になった単なる水」と思いがちですが、この水分は塩化カルシウム溶液というものです。

 
湿気とりに入っている「白いつぶつぶ」のような物が「塩化カルシウム」。

これは水を吸収すると2~3倍に膨れ上がって溶けていき、液状になる性質を持っています。

 
この塩化カルシウムが押し入れやクローゼットの湿気を吸収して液体となったものが、除湿剤に溜まった水の正体なんですね。

湿気とりの水を捨てる時に気をつけるポイント

この塩化カルシウムは、食品の中にも用いられる事もあるそうで、毒性自体は低いのですが…

 

直接触ったりすると、皮膚炎を起こす可能性がある

金属を腐食させる性質がある

 

と、扱いにはちょっと注意が必要!

 
そのため、除湿剤に溜まった水を捨てる時は…

 

  • ゴム手袋をして手に塩化カルシウム溶液が付かないようにする
  • 湿気とりの上部の不織布の蓋を中身をこぼさないように静かにあける
  • 大量の水と一緒に排水溝に流す

 

このように、排水管が錆びて腐食しないように、水道の水を流しっぱなしにして捨てる事が大切なんですね。
 

また、水を捨てる時に、上の蓋をカッターやはさみで切る事があると思います。

使用後はきちんと洗っておかないと刃が錆びるのでお気を付け下さいね。

除湿剤の固まりの捨て方

また、物によっては水取りぞうさんなどの湿気とりの底に、こんな氷のような結晶の固まりがあることもありますよね。
 
湿気とり 捨て方

 
これは、溶けきれなかった塩化カルシウムの結晶の固まりだそう。

 
40度程度のお湯に浸ける事できれいに溶けるとの事で、お湯を注いで5分ほど放置。

塩化カルシウム水溶液と同じように、蛇口の水を出しながら捨ててみると、綺麗さっぱりなくなってました!

 

くま

手に除湿剤の水が付着しないようにする事はかなり大事です!

気付かずに目をこすってしまう事もありますし、

ちょっとした切り傷やさかむけ等でも水溶液が付着すると強烈に沁みます…(;´Д⊂)

 

スポンサードリンク

除湿剤をこぼしたらべたべたするだけじゃなかった…こぼれるとかなり面倒な事に!

と、上手にサクッと湿気とりの水を捨てられたらそれでいいのですが、困るのが水をこぼしてしまった時。
 

なかなか開けにくい蓋を開ける時や、水を捨てる時に、ついうっかり塩化カルシウム水溶液が服についてしまう事もありますよね。
 

また、タンクタイプの湿気とりの蓋は、本来水が外に漏れないような設計になっているのですが…

 
何かの拍子にプラスチックにひびが入ってしまうと、押し入れの床が湿気とりの水でびちゃびちゃ!何てことも。

 
こうなると実はかなり大変!

 
塩化カルシウム水溶液が床や畳、押し入れの床などの木材などに吸収されると、その部分が「塩化カルシウムを含んだ吸収剤」になってしまうんですってΣ(-∀-;)

 
こぼした塩化カルシウム水溶液を拭き上げても、しばらくすると、その部分が空気中の湿気を吸収し続けて、いつまでも濡れたようになってしまうんです。

 
これは服に着いた場合も同じで、洗濯をしても少しでも溶液が服に残っていると、乾いたはずの洗濯物でも、その部分がなぜかじっとり…。

 
湿気とりの水を捨てる時は、こぼさないようにお気を付け下さいね!

除湿剤をこぼした時の対処法!湿気とりの水をこぼしてしまったら…

それでもうっかりこぼれてしまった除湿剤の塩化カルシウム水溶液。

 
塩化カルシウムは水に溶けるので、洋服などのように、水洗いできるものはすぐに水洗いするのが一番です。

 
また、押し入れの床やフローリング、畳などにこぼした時は一度吹き上げただけではべとべと感が残ってしまいます。

 
ドライヤー等で乾かしても、またすぐに液がこぼれた部分に残った塩化カルシウム水溶液が湿気を吸い込んでしまうので、こんな時は…

 

床に吸い込まれた塩化カルシウム水溶液を完全に、徹底的に取り除く

 

事が大切です。

 

  • かなり水気の多い布を使って、床にしみ込んだ塩化カルシウムを浸すように溶かしだす
  • 次に乾いた布でよく拭き取る

 

これを数回繰り返し、様子を見ながら「もう湿らないヾ(●´∀`●)!」となるまで根気よく続けます。

 
ポイントは「水ぶきはかなりべちゃべちゃな雑巾でやる!」事です!

 
「染み込んだ塩化カルシウム水溶液を水に溶かして拭き取る」感じでやると比較的早くきれいになります。

 
そうして、「そろそろ大丈夫かな?」と思ったら扇風機やドライヤーを使って乾かしてみて、まだダメならまた水ぶきと乾拭きを繰り返す…。

 
なかなか気の長い作業なのですが、こぼれてしまった塩化カルシウム水溶液の対処法としては、これしか手がないようです…。

 
かなり根気の入る作業ですが…頑張ってください( ≧Д≦ )!!

除湿剤の捨て方とこぼした時にべたべた乾かない場合の対処法のまとめ

本当にちょっとした事なんですけど、湿気とりの水の捨て方にもいろいろと注意しなくちゃいけないんですよね。

 
最近の除湿剤や湿気とりは、倒れても水がこぼれるような商品はないので、「水を捨てる時」が一番のうっかりポイント。

 
後々の労力がかなり半端ないので、除湿剤の水の処理は慎重に、お気をつけくださいねー!

 
また、その時は一見きれいになったように見えても、湿気の多い梅雨の時期になるとこぼした部分が濡れたようになる事もあるそうです。

 
その時は「あの時こぼした除湿剤かも!」と、塩化カルシウム水溶液を溶かしだすお掃除を試してみるといいかもしれませんねヾ(●´∀`●)

スポンサードリンク