今では日本国民の約3割がかかっていると言われる花粉症。
「花粉症はある日突然発症する」なんて話は聞いてたけど自分は大丈夫!…って思っていたのに!
ある時突然鼻水や目のかゆみに襲われると「まさか!?」と不安になりますよね?
これって花粉症なの?なんで急に?そもそも花粉症って何!?
そんな花粉症の疑問をわかりやすく徹底的にご紹介します!
花粉症って突然なるの?
まずは花粉症とは何か?についてみていきましょう。
花粉症はアレルギー性鼻炎の一種で次のような様々な症状を引き起こします。
- くしゃみ
- 鼻水
- 鼻づまり
- 目のかゆみ
これらは花粉症の4大症状と言われる代表的な症状です。
また、これ以外にも、喉のかゆみや痛み、咳、耳や皮膚のかゆみ、頭がボーッとする、体がだるいなどの症状が起こる場合もあります。
ダニやほこりが原因で一年中症状が出るアレルギー性鼻炎とは違い、花粉が飛んでいる時期にしか発症しないので「季節性アレルギー鼻炎」とも言われます。
アレルギー性鼻炎という名前の通り「アレルギー体質」の人が発症する病気です。
ん?
ということは、アレルギー体質じゃなきゃ発症しない(,,゚Д゚)!?
…そうなんです、花粉症はすべての人が発症するわけではなく「アレルギー体質」の人だけが発症するものなんです。
花粉症になる人とならない人がいるのはここの違いなんですね。
この「アレルギー体質」。
以前は遺伝によるものが大きいと考えられていましたが、最近は生活環境の変化などでも影響を受け、誰もがアレルギー体質になる素質があると言われています。
ストレスや毎日の食生活によってもアレルギー体質になることがあるんです。
アレルギー体質や花粉症になる人とならない人の違いについてはこちらでまとめています。
花粉症になる人とならない人の違いはなに?悔しいから調べてみた!
花粉症になる人とならない人の違いは何なのか。体質か?それとも私がなにかしたのか!?「花粉症?大変だねー+.(*’v`*)」なんてちっとも大変そうじゃなく言ってきた友人のセリフが悔しくてその違いを調べてみました。
去年までは何ともなかったのに今年になって突然花粉症になったという人は、アレルギー体質になってしまってる可能性があります。
- 免疫システムのバランスが崩れて体が過剰な免疫反応を起こした!
- その結果、抗体が体の中で作られて一定量に達し、免疫システム暴走!!
とうとうリミッターがはずれちゃったというわけなんです。
なんだかややこしいですがまとめると…
免疫システムが誤作動を起こしてしまう体質を「アレルギー体質」という
アレルギー体質の人というのは、免疫バランスが崩れた結果、過剰な免疫反応を起こしてしまう人
つまり、免疫バランスが崩れてしまうと花粉症になるおそれがある!!
ということなんですね。
花粉症は何科へ行けばいいのか?
花粉症がどういうものかわかったけれど、果たして自分の症状が花粉症なのかどうかが気になるところ。
特に一度も花粉症になったことのない人には花粉症の症状は風邪の症状とよく似ていますので判断にも迷いますよね?
とりあえず風邪薬を飲んでおこうと思ってしまいますが、花粉症だった場合は花粉が原因によるアレルギー反応で鼻水などの症状が出ているのですから風邪薬を飲んでも根本的な解決にはなりません^^;
風邪か花粉症かわからない場合には一度病院に行って検査をし、きちんと病気にあった薬を処方してもらうことで驚くほど症状が軽くなりますし、病気に応じた薬を服用することは身体にとっても負担がかかりませんよね。
市販の花粉症の薬もありますが、一度も花粉症になったことのない場合は市販の薬を買う前にまずは病院へ行って検査をしてもらいましょう。
でも迷うのが「何科を受診すればいいの?」というところ。
鼻水だから耳鼻科なのか、でも目もかゆいしなー…なんて考えてる間にも頭もぼーっとしてくるし。とりあえず誰でもいいからなんとかして!と叫びたくなりますよね。^^;
たいていの科で花粉症に効く薬を処方してくれるのですが、現れている症状によって受診したほうが良い科が変わってきますのでご紹介します。
- くしゃみ・鼻水・鼻づまり:耳鼻科
- のどが痛痒くなる、たん、咳がひどい;耳鼻咽喉科
- とにかく目の症状が辛い:眼科
- 皮膚の痒み・腫れ・肌荒れ:皮膚科
鼻にメインの症状がある場合はやはり耳鼻科でしょう。
鼻の粘膜の状態に合わせて飲み薬や点鼻薬、点眼液花粉症などを処方してくれます。
また結果的に花粉症ではなく別のアレルギー性鼻炎だったということが判明するかもしれません。鼻水を吸引してもらえると一時的ですがとてもスッキリします。
鼻水に加えてのどの症状も出ている場合は耳鼻咽喉科がおすすめです。
耳鼻科との違いはのども専門的に診察をしてくれるところ。花粉症の4大症状が平均的に出ている場合はまずは耳鼻咽喉科にいけば全般の薬を処方してくれます。
目がかゆい、コンタクトができない、目やにがすごいなどの目の症状が強い場合は眼科にかかるのが最も早く症状が改善されます。
耳鼻科でも花粉症に効く目薬を処方してくれますが、目ってとてもデリケートな器官ですから、薬の副作用なども気になりますよね?眼科の場合、目の経過なども専門に診察してくれるので安心です。
アトピーのようなかゆみや乾燥などがある場合は皮膚科を受診しましょう。
皮膚科でも目薬や鼻炎用の点鼻薬、花粉症用の飲み薬を処方してくれますので鼻水などの症状がある場合でも大丈夫です。
肌荒れや皮膚のかゆみを抑える塗り薬やローションなども処方してくれますので、肌のトラブルがある場合は皮膚科で花粉症の診察を受けるとすべての症状への薬がもらえます。
専門的な診察科をご紹介しましたが、かかりつけの内科などがあれば内科でも花粉症の薬を処方してもらえます。
自分の身体のことを良く知っている先生に診てもらうのは安心するものですし、部分的な症状などが特にない場合は内科でも大丈夫ですよ^^
まずは自分の症状でなにが一番深刻か?とりあえずどこを一番に治したいかということを考えて受診する科を選ぶことが症状改善の近道です。
花粉症は予防と対策が大事
発症してしまったものは仕方がないとして、気になるのは「花粉症は治るのか?」ということ。
毎年同じ時期に病院にかかっている人をみると「毎年付き合っていかないといけないのか?」と憂鬱になりますよね。
治るのか?治らないのか?
…結論からいうと「花粉症はほとんど治らない」というとても残念な答えになるようです。
確かに、花粉症はアレルギー性の症状だという事を考えると「ほとんど治らない」というのはわかるような気がします。
耳鼻科で花粉症の予防薬をもらう
しかし花粉症は治すことはできないにしろ、症状を出にくくしたり、花粉が体内に入らないようにするといった予防や対策はできます。
抗アレルギー薬 :症状が現れる前に飲む薬
花粉症の症状が現れない為の予防薬として使われる抗アレルギー薬を服用することによって症状を抑えることができます。
効果が表れるまでに1~2週間ほど時間がかかりますが、飲んでいる間は症状が起こりにくくなります。
自分が花粉症だとわかっている場合には、花粉シーズンの前から抗アレルギー薬を飲むことで花粉症に悩まされるリスクが低くなります。
初めて花粉症を発症した時にはもうすでに症状が出ている状態なので抗アレルギー薬を飲んでも劇的な効果というのは期待できませんが、翌年以降はあらかじめ抗アレルギー薬を服用することで花粉シーズンを比較的楽に乗り切ることができます。
自分でできる花粉症対策
また、薬だけではなく日頃から花粉を体内に入れない、花粉と接触しないような対策をとることも大切です。
基本は次の3つです。
花粉を体内に入れない
花粉を家に持ち込まない
家には行ってしまった花粉は素早く除去
基本中の基本ですが一番大切なのは「マスク」。
花粉症の私たちにとってシーズンを共に戦う相棒ともなる「マイマスク」を早い段階で見つけ出すことが大切です。
ひどい時にはほぼ1日中ずっと身につけることになりますので、合わないものだと耳が痛くなったり片頭痛が起きて花粉症以外でのストレスを受けることになります。
外出から帰った時は外から家に花粉を持ち込まないための処置も必ず取りましょう。服もすぐに着替えるしこれくらい大丈夫だろうというその過信が命取りとなります!
帰宅後は玄関でコロコロテープを使う、外に干した洗濯物はしっかりと花粉を払って取り込むなどの「これでもか!」という徹底した花粉対策をとるかとらないかで、家がオアシスになるかどうかの分かれ目です。
しかしどれだけ注意しても入ってくるのが花粉。
家の中にいるのにくしゃみが止まらないようなときは、室内にかなりの花粉が侵入していると判断しましょう。
一番有効なのは雑巾がけです。ウェットのクイックルワイパーなどでもいいですので1日に1回は床を拭き上げるとかなり違います。
花粉対策はさまざまですが、自分なりの花粉対策を早く見つけ出し、日頃から習慣化させていくことが花粉シーズンを乗り切るポイントです^^
まとめ
花粉症は一度発症してしますとやっかいなもの。
シーズンが来るたびに毎年憂鬱になってしまいます。
しかし、発症した症状に対しての薬にもさまざまのものがあります。
病院に行ってもらった薬が効かなかったとしてもあきらめずに、しっかりと先生に症状を伝えることで適した薬を処方してもらい、自分に合った薬を見つけていくこともできます。
治らない病気だとあきらめずに、自分なりの花粉対策を見つけて積極的に花粉症に向き合っていきましょう!