今年から新社会人になった皆さん、年末年始は里帰りで地元に帰っている人も多いのではないでしょうか?
新社会人1年目のお正月は今までと少し違いますよね?…そう、お年玉です!
今までもらう側だったお年玉ですが、社会人になったら渡さないといけないの?
もしも渡すとしたらいったいいくらあげればいい?
今回はそんな「社会人一年目のお年玉の悩み」をズバッと解決します!!
もくじ
お年玉の意味は?そもそもなぜあげるのか?
もらう側だったときは考えたこともありませんでしたが、いざ渡す側になるかもしれなくなると気になるのが「お年玉の意味」ですよね?
「今までもらってきたから…」ということもありますが、なぜお年玉をあげるのか?を知ることでお年玉を渡すべきかどうかがわかるのではないでしょうか?
まずはお年玉の由来と意味について見ていきましょう。
お年玉の意味と由来
お年玉は年神様に奉納された鏡餅を参拝者に分け与えた神事に由来すると言われています。
お正月の前には松飾や鏡餅を飾って新年を迎える準備をしますよね?
実はこの準備、年神様という新年の神様を家に迎え入れるための準備なんです。
お正月は「新年がきた!めでたい!!」とただお祝いするのではなく、この年神様を家に迎え入れ、おもてなしをしてお見送りする一連の行事なんですね。
年神様は家にいらっしゃる間は「鏡餅」に宿ります。
そして、その年神様のより所となる鏡餅には、その年1年間の「年魂(としだま)」が宿ると言われていました。
1年間の新たな魂とパワーが宿ったこの餅を食べることで新たな1年を生きる力を手に入れることができるとされ、年長者や村で祭事を司る人、家長が鏡餅を砕き分け与えていたんです。
神様から頂いた「年魂」、つまり「御年魂」。
現在のお年玉はここからきていると言われています。
お年玉を渡すという事は〇〇の証!
時代の移り変わりと日本における宗教行事の変化とともにその意味は徐々に薄まり、年始の挨拶でよその家を訪問する時に「御年始」「御年玉」として贈り物を持参するという新たな習慣が生まれました。
それが現代では、家への贈り物として「御年賀」「御年始」という風習として残り、子供たちへの手土産としては「お年玉」を渡すようになったようです。
年長者や家長などが分け与えるという「御年玉」と同じように、現在のお年玉も目上の人が目下の人へ渡すものですよね。
普通の家庭であれば大人が子供へ渡すのが一般的ですし、芸能業界などの「上下関係」や「師弟関係」があるような世界では、先輩から後輩へお年玉を渡すという話もあります。
こうして考えると、お年玉を渡すという行為は「大人になった証」と言えるのかもしれません。
一年を生きる力…と言うと大げさですが、「今年も元気で健やかに成長してね」という願いを込めて子供にお年玉をあげる。
そう考えると、自分が渡すお年玉にも意味があるように思えますよね。
お年玉を渡すようになる年齢は?
このように現代のお年玉は「大人が子供に渡すもの」という認識が一般的。
大人と子供の境界線というのは一概には言えませんが、一般的には年齢よりも「社会人になったらあげる立場になる」と考えている人が多いようです。
20歳を過ぎても、大学に通っていればお年玉をあげる立場ではないという考えが多いでしょうし、逆に20歳以下でも社会人として働いていれば親しい子供にお年玉をあげている人もいます。
ですが、これは「社会人になったら必ずお年玉をあげなければいけない」ということではありません。
まずは自分自身がしっかりと経済的に自立していることが大切です。
社会人一年目はなにかと出費がかさむもの。
正直、お年玉にかけるお金はあまりないという人が多いと思います。
自分自身の生活をしっかりと営んだうえで無理がなく、「お年玉を渡したい」と素直に思ったときに渡せばいいと思います。
「お年玉をあげる」という行為は経済的にも精神的にも自立して「大人としての一歩を踏み出した」という自分なりの決意表明のようなもの。
それを見た周りの身内や親戚も、「あんなに小さかった子がお年玉をあげるようになったのか…」と感慨深いものがあります。
私も初めてお年玉をもらった時のことはとっくに忘れてしまいましたが(覚えてもいない。笑)、初めてあげた時のことは今でもしっかり覚えています。
なんだか嬉しくて、誇らしい気持ちでいっぱいでした。
なぜかそんな自分を見ている親の顔も嬉しそうだったのがとても印象に残っています。
社会人一年目の初めてのお年玉というのは「大人になるための通過儀礼」のようなものかもしれませんね。^^
社会人一年目のお年玉の相場
いざお年玉を渡すときに一番悩むのが「誰にあげればいいんだろう?」「いくらあげるのが普通なの?」ということですよね。
家庭を持って子供がいるとちょっと面倒なのですが、独身だったり、結婚していても子供がいない場合は「親戚内でのお年玉のやり取り」がないという点ではとてもシンプルです。
社会人一年目のお年玉は特別なもの。
…大切なことなので二回言います。
社会人一年目のお年玉は特別なもの!!
あげるという行為自体が価値のあるもの…プライスレスなんです。
お年玉をあげる範囲は?
無理のない範囲で、あなたがあげたいと思った人にあげるのがいいと思います。
あまり大勢にあげられるものではないですし、日頃から可愛がっている甥や姪、年の離れた兄弟など身近な存在になるかと思います。
ただ、あげたいと思った人にあげるとはいうものの「甥や姪が数人いるのにその中の一人だけあげる」というような事や、大勢の親戚の子供がいる前で一人にだけあげるといったことは避けた方がいいでしょう。
いくらなんでも角が立ちますし、子供心にも「僕はもらってないのに…。」といった不公平感を感じさせるのはよくありません。
新社会人生活で培った「空気を読むスキル」をフルに発動させ、しかるべきタイミングで渡しましょう。
お年玉はいくらあげる?
まず、結婚式のご祝儀などのように「いくら渡す」という決まりはお年玉にはありません。
そもそものお年玉の意味が「今年一年の健やかな成長を願って」という意味合いを持っていますから、金額にきまりや制限はないんですね。
…でも、そうは言ってもやはり気になるのが「世間一般」の常識ですよね。(^-^;
しかしここでもまた登場するのが…
『社会人一年目のお年玉は特別なもの!!』
そうなんです。笑
冗談のように聞こえますが、これは本当に若いうち…なかでも「社会人一年目」だからこそ本当に通用すること。
社会人一年目は、子供をもつすべての親が経験したことのある道ですよね。
その辛さや、金銭的な余裕のなさを知っているからこそ、金額よりもお年玉をくれたその気持ちが純粋に嬉しいものなんです。
一般的な世代別のお年玉の相場(インターネットサイトの調査による)
- 小学生未満 :500円~1000円
- 小学校低学年(1~3年生) :1000~3000円
- 小学校高学年(4~6年生) :3000~5000円
- 中学生 :5000円
- 高校生 :5000~10000円
小学生未満の子供の場合はまだ「お金」がなんなのかわからない年齢の子も多いですよね。
お金をあげるよりも「おもちゃ」や「絵本」、「お菓子」なんかをお年玉としてあげることも多いようです。
また、小学生のなかでも金額にばらつきがあるのは、兄妹間で差を出すために金額をわけている人が多いため。
あなたが昔もらった時も、こんな感じでしたか?
が!!
これはあくまでも「普通の相場」です。
新社会人一年目の場合は、これは参考程度にとどめておいて大丈夫!
新社会人のお年玉の相場
それでもあえて相場をあげるとするのなら…
- 小学生未満 :おもちゃ等
- 小学校低学年:1000円
- 小学校高学年:2000円
- 中学生/高校生:3000円
何人にあげるのかにもよりますが、とにかく基本は「自分に負担がない額で」ということ。
思い出してもらえばわかるかと思いますが、お年玉というのは決して「値下がり」しないものですよね。笑
学年があがるにつれ、もらえる額は増えることはあるけれど、去年もらった5000円が今年は3000円だったなんて経験はあまりないと思います。
お年玉の金額は「生活レベルのバロメーター」のようなもの…。
見栄を張ってでもなかなか下げられないのが「お年玉の金額」なんです。(・ω・;)
一度あげたお年玉は来年もあげることになると思います。
最初から奮発してしまうと、後々きつくなりますので徐々に徐々に。
社会人としての生活が基盤にのって、余裕ができるようになってからあげればいいんです!
ちなみに私が初めてあげたお年玉は、年の離れた小学校のいとこたち。
1年生の妹と3年生のお兄ちゃんにそれぞれ2000円ずつ渡しました。
私が末っ子で、上の兄弟ともらえる金額が違うことが嫌だったので兄妹に差をつけることはしたくなかったんです。
このあたりはいろいろな考えがあると思いますし、あなたの経験や家族内の慣例にそって臨機応変に対応して大丈夫だと思いますよ。
お年玉を渡すときのマナーについてこちらでご紹介しています。
参考にしていただければ嬉しいです。
⇒ お年玉の渡し方のマナー!ポチ袋の書き方やお札の入れ方と渡すタイミングは?
普通に渡すのはつまらない…!という方はこちらをどうぞです。
社会人一年目はお年玉をあげるべき?意味や渡す場合の相場はコレだ!のまとめ
いかがでしたか?
いくらであろうと、お年玉はもらって嬉しいもの。
渡す側も、「子供を愛おしく思う気持ち」や「成長を願う気持ち」をお年玉に込められる…。
どちらにとっても素敵な贈り物だと思います。
お年玉をあげるべきか迷っていたあなたに、なにか答えが見つかったなら嬉しいです。