8月の下旬から、なんだか無性に目がかゆい…。
朝起きると喉の奥がむずがゆいし、鼻水とくしゃみも止まらなくなりました。
アレルギー性鼻炎のような症状がでるけど…これってもしかして花粉症!?
9月、10月、11月の秋の時期にも花粉症ってあるの?!
どうにも我慢できない症状が気になったので、秋の花粉症の症状や原因について調べてみました。
もくじ
秋の花粉症の原因
調べてみたところ、なんと秋は春に次ぐ花粉症シーズンだそう!
春の花粉症は、杉やヒノキといった木の花粉が原因ですが、
夏の下旬から秋には、草本花粉(そうほんかふん)と言う、草の花粉が飛散するようです。
- 高いところから花粉がまき散らされるので、風に乗って遠くまで飛ぶ、防ぎにくい
- 昼前後から夕方にかけて気温が上がるにつれての飛散が多い
風に乗って10数キロも飛散するスギやヒノキの花粉とは違い、秋の花粉症の原因となる「草の花粉」は、飛んでも数十mほど。
アレルギーの原因となる植物に近づかなければ、予防をしやすい花粉ともいえるようです。
また、花粉が飛散する時間帯もちょっと違いがあります。
環境省の「花粉症 環境保健マニュアル」によると、スギ花粉が昼前後と夕方にかけて飛散が多い理由として・・・
気温が上がって午前中にスギ林から飛び出した花粉が数時間後に都市部に到達するためと、上空に上がった花粉が日没後に地上に落下してくるためと考えられています
出典:花粉症環境保健マニュアル(http://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/manual.html)
との事でした。
一方、草の花粉は低い場所から飛ぶため、気温が上がり始める朝の時間帯に、すでに花粉が届いてしまうんですね。
秋の花粉症の原因となる花粉の種類 いつからいつまで続くの?
気になる秋の花粉症の原因となる植物ですが
9月から10月の秋の時期の花粉症の原因となる花粉は大きく3種類です。
- ブタクサ
- ヨモギ
- カナムグラ
耳にした事があるものから、何それ?…というものまでありますが、まずはそれぞれの特徴や、どんなところに生えているのかをご紹介します。
ブタクサ
秋の花粉症の一番大きな原因ともいえるのがブタクサ。
日本で、ヒノキやスギ花粉に次いで多い花粉症アレルギーがブタクサと言われています。
開花時期は7~8月ですが、その花粉が飛び出すのが8月下旬から10月にかけて。
特に9月がピークだと言われています。
道路の脇や河川敷。田んぼのあぜ道など、私たちの生活のすぐ傍のあちこちに生息しています。
また、ブタクサにはブタクサの大きいVer.の「オオブタクサ」という種類も。
こちらは大きくなると3mほどにもなるので、花粉も遠くまで飛びやすいのが特徴です。
河川敷や空き地でよく見かけられ、葉っぱがヨモギの葉に似ています。
ヨモギ
…と、そのヨモギも花粉症の原因のひとつです。
ヨモギの花粉が飛散するのは8月から10月にかけてで、9月がピークとなっています。
ヨモギというと葉っぱだけの植物のイメージですが、よもぎも成長すると花を咲かせます。
こんな感じで、白い花を咲かせます。
でも…。
草餅の材料や化粧水の原料として、私たちの生活の身近にあるヨモギは
家の庭や公園など、本当にどこにでも生えている植物なんですよね。
あまりにも身近な植物ですし、知らなければ花粉症の原因だなんてわからないので
特に意識せず触ったり摘み取ったりすることが花粉症の原因になっている事も。
あれ?花粉症っぽい…なんて時には警戒したい伏兵とも言えますね。
カナムグラ
聞きなれない名前の「カナムグラ」という植物も、秋の花粉症の原因のひとつです。
花粉は8~11月にかけて飛散し、9月、10月がピークと言われています。
カナムグラの花粉は、葉の上ににょきっと突き出た綿のような花から飛散します。(上記写真)
カナムグラもブタクサと同じように、空き地や道端、河川敷などで目にする植物。
ガードレールなどに巻き付く、ツル状の植物で、茎に小さな棘があるのが特徴です。
ブタクサやヨモギに比べると、カナムグラがアレルゲンで花粉症を発症する人は少ないようですが、こちらもどこでも見かける植物ですので、近づかない方が無難ですね。
秋の花粉症の原因をまとめると・・・
9月から10月にかけての秋の花粉症の原因は、大きくこの3種類の花粉が原因と言われています。
ですが、これら以外にも「ススキ」や、川辺でよく見かける「アシ」といったイネ科の植物も花粉症の原因になります。
やはり、秋の花粉症の原因は「草」なんですね。
花粉症らしい症状が出た場合は、病院で検査をしてアレルゲンを特定するのが一番ですが、むずむずしそうな植物には要注意ですね!
9月の花粉症の症状 くしゃみや鼻水 咳もあるけど風邪?
でも、暑い夏から秋へと移り変わるこの季節。
朝晩は肌寒さを感じる事もありますし、くしゃみや鼻水が出ても
「あれ?風邪かな?」なんて思ってしまう事もありますよね。
花粉症の四大症状は…
- 鼻水
- くしゃみ
- 目のかゆみ
- 鼻詰まり
こちらです。
また、微熱や全身がだるいといった症状を感じる事もあります。
秋に多い花粉症の症状
これに加えて、秋の花粉症特有の症状が「皮膚症状」と「咳」です。
夏に紫外線をいっぱい浴びて、日焼けで荒れた肌に花粉が付着し皮膚炎が起きやすいよう。
目の周りや耳、腕や足などにかゆみや赤みを感じる事も多いです。
また、ブタクサの花粉は粒子が小さいので喉の奥に入りやすく、咳が出やすいのが特徴。
春の花粉症よりも、喉の痛みやかゆみを感じやすい人が多いようです。
でも、花粉症で咳が出るというイメージがないので、ますます「風邪かな?」と思ってしまいますよね。
そこで最後に、風邪と花粉症の症状の違いについてご紹介します。
風邪と花粉症の違い
風邪と花粉症の大きな違いをわかりやすく言うと…
- くしゃみが連続して出る
- 目がかゆい
- 喉の奥がかゆくなる
春に盛大に花粉症に悩まされる私の、個人的な感想としてはこんな感じです。
アレルギー症状特有の痒み
花粉症は、風邪と似たような症状なのですが、風邪との大きな違いで一番わかりやすい症状が「目のかゆみ」です。
花粉症のようなアレルギー症状の場合は、風邪にはない強烈な目のかゆみが症状として現れる事が多いです。
また、喉の奥や耳の奥がなんだかむずがゆくなる事もあります。
くしゃみ
花粉症のようなアレルギー性鼻炎の特徴として「くしゃみがとまらない!」というのがあります。
一度出ると立て続けに5~10回は連続で、自分の意志とは裏腹にエンドレスに続きます(;´Д⊂)
鼻水
また、よく言われるのが鼻水の違いです。
風邪の鼻水はねばねばした鼻水。
花粉症の場合は、鼻から自然に流れるようなサラサラした鼻水が続く…なんてよく言われています。
・・・が!!
私は花粉症ですが、鼻水はサラサラもねばねばもどちらも出ます。(;´・ω・)
くしゃみが連続で出た後の鼻水は透明なかなりねばねばした鼻水です。
花粉症仲間の友人にもリサーチしたのですが、やはりねばねばの鼻水も出ていました。
個人差があると思うので「ねばねばだから花粉症じゃない」と判断は出来ないかなぁと思います。
ただ、風邪の鼻水は黄色いのが特徴ですよね。
花粉症の場合は、粘りがあっても透明な事が多いので、長い間透明な鼻水が出る時は、アレルギー症状によるものの可能性が高いのかもなぁという気がします。(個人的な見解です。)
秋の花粉症の原因と症状 秋の花粉の種類といつからいつまで飛ぶ?のまとめ
- 9月、10月の花粉症の原因となる花粉は、ブタクサ、ヨモギ、カナムグラといった草がメイン
- 飛散範囲が狭いので、アレルゲンとなる植物に近づかない事で症状を軽減できる
- 秋の花粉症は咳も出る
いろいろと調べてみると、秋の花粉症には、春とはまた違う特徴がありました。
ただ、秋にアレルギー性鼻炎のような症状が出るのは、花粉症以外にもいろいろと原因があるようで…
夏の間に発生したダニの死骸などによるアレルギー
台風など気圧の変化によるアレルギー
布団に潜んだダニの死骸や、気圧の変化でもアレルギー症状は発症するようです。
自己判断で特定するのは難しいので、
- 家の中にいる時に症状が出やすい
- 天気が悪い日にくしゃみが良く出る
- 外に出た時に目がかゆくなる
など、どのような時に症状が出やすいかをチェックして、病院で診断してもらうのが一番かなと思います。
いろいろと花粉症についてまとめていますので、こちらも参考にしていただけたらです。
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